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白血病のあとに乳がん、なぜなの?  ③-1
白血病のあとに乳がん、なぜなの?  ③-2

なにより驚いたことは、乳がんの外来化学療法中に再就職が決まったことです。びっくりした出来事でした。私は白血病の治療の際に、職場からの退職勧奨はなかったものの、仕事に対する責任感と申し訳なさで自ら離職を選んでしまい、後悔をしていました。その後なかなか再就職の道はなく、せめて社会貢献ができれば、とボランティア活動をしていました。その中で、現在の職場である母校の事務職にどうだろうか?とのお誘いがありました。その時、まだ化学治療が始まったばかりで、一年はかかる予定でした。それにその間、毎日通院しての放射線治療もあります。いろいろ悩んだ結果、職場に自分の病気のこと、これからの治療のこと、全てを話してみることにしました。

すると、てっきり断られると思っていたのに、先方の答えは「どうしたら働いてもらえますか?」でした。予想外のこの言葉にビックリ、本当にありがたかったです。それに応えるように、治療計画や重い物が持てない等の自分ができないこと、逆にパソコンや資格取得で出来ることなど得意なことを話し、最後に「治療はいつか終わります。その時は倍働いて返します」と働きたい気持ちを伝えました。何度も相談した結果、再就職することが出来ました。

今は定期検診のみで、投薬はありません。左腕のリンパ浮腫が少し気になりますが、生活に支障はありません。今の職場は学校ですが、私が、がんの治療中で、脱毛でウィッグだということを職場も生徒も受け容れてくれています。とても働きやすく、やりがいのある職場です。それでも通院などで休まなければならなかったり、体調の変化もあるので、常にどうしたら働き続けられるか、自分の体力を過信せず、周りの理解に甘えず、いつでも相談し、少しだけ助けを借りながら、日々を過ごしています。

通算3回のがん治療になりましたが、生かされている命を実感し、たくさんのご縁に感謝して、これからも自分らしく、自分だけの人生を大事に歩んでいこうと思います。

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