持田豊子(あけぼの埼玉会長・前代表) akebonosaitama.net@gmail.com
日時:2024年11月21日(木)9:45〜10:35
会場:さいたま市立春里中学校 体育館
参加:683名(生徒647名 教職員36名)
・さいたま市の依頼により、「がん教育出前講座」として、全校生徒が集まった中で、私は、下記②のテーマで、がん体験者としてお話をしました。市内の中学校のがん教育は、年1回実施していて、今年で5回目になります。
テーマ
①がんの発見から治療の経緯、予防(知識的なこと)・・・さいたま市保健衛生部職員
➁がんになった気持ちの変容や「生き方」、考えたこと、がんになった人との接し方、正しい情報、知識の大切さ・・・持田
・体育館での、大人数の会場で、少し不安がありましたが、始まると皆さん関心をもって聴いてくださり、ホッとしました。
・事前に、各クラスの保健委員の方が、がんについて調べ、それが廊下に張り出されていました。「がんの予防」「がんの種類」「がん検診」などについての説明で、その予備知識もあったおかげで、質問にも多くの手が上がり、真剣さが伝わって来て、うれしく思いました。
質疑応答(抜粋)
Q:がんになった時、どんなことをしてほしかったですか。又どんな言葉がよかったですか?
A:いつも通りに接してくれたのがよかった、これは多くの人が言っています。私の場合は「死んだらどうしよう」とおろおろしたり、落ち込んでいた時、娘に「死んだらどうしようと聞かれて、家族はどう答えたらいいの?人間誰でも死ぬ、でもその一秒前までは生きている、だから一秒前まで、どう生きるかを考えて」と言われ、その言葉で、ハッと気が付き、生きることを考えるようになりました。
Q:がんになってから、気を付けるようになったことは?
A:食事は、きちっと食べるようにしています。運動もするのが良いと思いますが、私の場合は、あまり運動はできていません。
Q:お酒などは、がんと関係ありますか?
A:タバコは、がんと関係があると言われていますが、お酒は余りたくさん飲まず、ほどほどが良いと思います
Q:がんにいい、いろいろなものがあると思いますが、それについてどう思いますか?
A:健康食品やサプリなど多くのものがあると思いますが、私は、基本、治療中には何ものまないのが良いと思います。どんなにいいものでも、治療中の薬に影響を与えることも考えられるからです。どうしても使いたいときは、必ず先生に相談してほしいと思います。
Q:がん検診で見つかる人はいますか?
A:検診で乳がんが見つかる人は多くいて、私もその一人です。がん検診は、早期発見のために必要です。ぜひ、お家の人にも、がん検診受けるように話してください。
【参加者からの感想】
・今日学んだことを、親に伝え、検診に行くよう勧めたい。そして、これからの自分のために生活習慣や食生活に注意して生活したいです。
・親にがん検診は自分の命を守るものだと説明したい。自分も大人になったら検診を忘れずに行きたい。
・がんが2人に1人が罹る病気だと知り驚いたが、検診を定期的に受け、早期発見で治ることもできると知って、がんに対するイメージが変わった。
・命の大切さを学ぶことができて、生活習慣に気を付けることも大切だとわかった。
・親や自分の友達などの身近な人ががんになった時、今日の講演で聞いたことを生かして、手助けをしようと思った。
・正しい知識や情報の話は日常生活のインターネット利用の時にも役立つ話だった。
・「がんになったのは不運だが不幸ではない」、この言葉が一番印象的で、ならないほうが良いが、なっても悪いことではないことが分かった