春を告げるボケの花<br>2019/3/15<br>星野希代絵(あけぼの静岡代表)春を告げるボケの花
撮影:星野希代絵(あけぼの静岡代表)
2019/3/15
「がん対策推進協議会」、各県の代表さんも選ばれているので、岐阜の橋渡さん辺りからも報告があると思いますが、静岡県のまとめの一部をお知らせします。 

全体目標「がんを患う県民を、減らし、見つけ、治し、支える静岡県」
 1.がんの予防と早期発見の推進
 2.患者一人ひとりに合わせたがん医療の実現
 3.がん患者とその家族の安心できるくらしの支援
 4.将来につながるがん対策の基盤づくり
 特に今回は以前より切望していた「がん患者支援事業」が創設されました。
事業内容
・妊孕性温存治療支援―がん治療によってリスクが生じる生殖機能温存に係る費用に対する助成
・医療用補正具購入支援―がん治療によってウイッグや乳房補正具が必要な患者の購入に対する助成
・在宅療養生活支援―小児・若年末期がん患者の居宅サービスや福祉用具の購入等に対する助成
 患者会がもっとも要望していることとは違うので、協議会にて異議を申し立てました。例えば、補正下着や人工乳房などは、今はあまり使われてなく、それよりも「リンパ浮腫の患者の為の弾性包帯やグローブの補助が望ましい」とか。それに対して県の答えは「他県の資料をもとに作成しました」ということでした。
 「それでは協議会に患者会が参加している意味がない!何故一言聞いてくれなかったか?」と言うと、ひとこと「善処します」でした。
 2月・3月に色々な協議会が集中する中で、資料作成のために時間も労力も使ってくれたのは分かりますが、残念でなりませんでした。新しい年号になる6月に意見交換の場を設けてもらうことになりました。せっかく支援していただけるなら、現況に即応した生きた支援にして欲しいものです。

 写真は庭のボケの花です。色がとても綺麗で白・薄ピンク・オレンジがかったものと、春を呼んでくれるのですが…何せ「ボケの花」ネーミングのせいか余り知られていないようです。我が家に来た人が「わー綺麗!梅の花?」いえいえ「ボケの花」ですよ、バラ科ボケ属の落葉低木です。

 テレビで、平成最後の特集を組んで30年間を振り返り、流行した歌や事件を取り上げています。何よりも大きな災害被害がありました。私も阪神淡路大震災の時はリュックを背負って、夫や仲間たちと一週間、ボランティア活動をしました。寒かったのと、トイレを我慢したことをよく覚えています。まだ39歳、乳がんになる前でした。でも、その前年に「乳腺線維腺腫」と診断を受けていましたが、良性の腫瘤(しこり)と言われ、すっかり安心していました。その4年後に乳がんです。そこから20年、生かされていることに感謝して、今年もまた桜の季節を迎えられて嬉しいなと思っています。(ボケの花も好きでーす!)     星野希代絵 kyeko@seikox.co.jp