来年もまた綺麗な花を咲かせてね!<br>撮影:和崎美幸(あけぼの山口)<br>2019/4/15来年もまた綺麗な花を咲かせてね!
撮影:和崎美幸(あけぼの山口)
2019/4/15
 「忖度」発言で辞任した某副大臣に続き、これまで度重なる失言をしてきた五輪相も「復興より大事」発言で、辞任(事実上の更迭)となりました。しかしこの騒動、とても他人事とは思えません。誰でも我が身を振り返れば、自分が発した言葉によって誰かのことを傷つけたりしたことが1回や2回はあるのではないでしょうか?  

 私はノンビリしたおめでたい性格なので、他人の言葉に傷つけられるようなことは滅多にありません。打たれ強い性格だから?いえいえ、打たれたことにさえ気づかないんです。この性格のおかげで、悩みやストレスを感じることが少ないのだろうと自己分析をしています。
 その反面、人の痛みを察知する能力に欠けていることが私の大きな短所だともいえます。 痛みを知っている人は、周りの人に対して優しくなれますが、私のように痛みに鈍感な人間は、無意識に他人に対してキツイ言葉を投げかけてしまう。「今ここで、この発言をしたら、この人が嫌な思いをするだろう」ということが予測できないのです。  

 言葉というものは、一度自分の口から飛び出すと、拾い集めることはできません。撤回すれば済む、という問題ではないのです。
そして、「良い言葉」よりも「悪い言葉」のほうが、駆け巡るスピードが速い。これはインターネット上での発信も同じことです。【あけぼの会】HPの管理者の1人としても、それはしっかりと肝に命じておかなければいけないと思います。

 かといって、失言を恐れるあまり、自分の本当に伝えたいことを飲み込んでしまうのはもったいない。
失言癖のある人は、「打てば響く」ように思ったままを口に出して失敗することが多いそうです。それを防ぐには、「自分だったらこう思う」ではなく、「相手の立場だったらどう思うのか?」と想像力を働かせてから口に出すようにすればいい、とのこと。
これは、〈あけぼのハウス〉などのピアサポートの場でも活かせそうですね。  

 【あけぼの山口】では、4月21日に〈あけぼのハウス〉を開催予定です。
「口にする前に深く考え、一度発した言葉には責任を持つ」 この言葉をしっかりと皆さんに伝え、まずは私自身から実践していきたいと思います。

(写真)山口はすでに葉桜の季節となりました。
緑の葉っぱ、そして最後まで踏ん張って咲こうとする花に、生命の力強さを感じます。
花びら舞い散るこの木の下に、来年もまた来ることができますように・・・。   和崎美幸 akebono.yamaguchi@gmail.com