――堂々と医師への注文を述べる患者代表パネリスト

<患者セッション>第27回 日本乳癌学会会場で

2019/7/12 新宿NSビル――堂々と医師への注文を述べる患者代表パネリスト
<患者セッション>第27回 日本乳癌学会会場で
2019/7/12 新宿NSビル
ワットさま
ご無沙汰しております。先日は埼玉医大看護科の報告書、ホームページで紹介頂きありがとうございました。持田代表から「ワット会長があなたのことを心配しておられた」と聞きました。ありがとうございます。状況をお伝えします。
今年、正月には余命宣告を受けました。覚悟して退院したのですが、その後、5ヶ月間も普通の生活が出来ました。今、振り返っても夢のような日々、介護を受けながら、スーパーに買い物に行って食事を作って食べて、元気でした。
7月に皮膚がんの転移が見つかり、8月から抗がん剤の話がありました。7月20日過ぎに腹水が溜まり始め、黄疸も見られました。毎日1000ml抜いていますが、すぐにまた溜まってきます。黄疸のほうも肝臓が悪くて退きません。全身フラフラで寝てばかりです。 今回は余命1ヶ月かな、って言われています。腹水が落ち着いたら、地域包括センターの病室(院内)に移ることになっています。
思うような人生を歩めたので、満足です。転移して4年9ヶ月、皆様にいろいろ支えて頂きながら、ここまでよく頑張れたと思っています。ワットさまにも気にかけて頂き本当に有難うございました。持田さま、ありがとうございました。(安田則子)

安田さんへ
厳しい状況の中、丁寧なメールをありがとう。余命宣告を受けてから5ヶ月もの間、普通に生活を通したあなたの心意気がすばらしい。そして、今また「1ヶ月かも」の宣告を受けながら、私たちにメールを書いてくださって、しかも整然とした覚悟をすらっと述べておられる。あなたの真似は私にはできない。真に立派に生きた人とはあなたのような人を言います。
過日(7/9)の持田さんとの授業でも少しの乱れも見せずに勤め上げて、学生さんたちも何も気付かなかったでしょう。もし、講師のあなたが「限られた命」と知ったら、どう反応したか、知りたい気もしますね。とにかく立派でした。
近年は「余命1ヶ月」などの宣告もするのですね。患者も余程しっかりしてないと、受けて立てない。日本人は外国人のように確固たる宗教を持って生きている人は少ないですから、自分だけで耐えるしかない。その意味で、余命宣告は酷すぎると私は今も思っています。あなたもどんな思いか想像もできませんが、話をして気持ちが楽になるようでしたら、そして、メールを書く力があったらいつでも何でも書いて送ってね。必ず返事を書きましょう。会いに行きたくてもこの時勢、自由がききません。あなたもみんなに会いたいでしょうね。
うような人生を歩めた、満足している」と静かな悟りの境地でいる。何回もいいますが、あなたは偉い。でも奇跡が起きて、また数か月でいい、生き延びられたら、私たちはとてもうれしい。それで、あなたの今の頑張り報告を会のHPで全国の皆さんに知らせてはどうでしょう?状況はいただいたメールだけで充分伝わります。知られるのが嫌なら、もちろん、しませんが、この段階に至っても心穏やかにいるあなたを皆に知ってもらいたいと思うのです。本当に「誇り高く美しく」生きた見本のような人ですからね。考えてみてね。心からの愛と声援を送ります。(ワット)

ワットさま
嬉しい言葉の数々、ありがとうございます。転移の話は前からしているので、紹介して頂けると励みになります。よろしくお願い致します。体調の良いときにメールさせて下さい。ご返事ありがとうございました。(安田則子)


8/9 PM3:14 安田さんより 
5ヶ月の普通の生活をした事で
先生が
「今まで頑張った貴方への天国からの贈り物だよ」
追加出来たらお願いします。
持田さん知っていますがそんな事言う先生ではなかったので
とても嬉しかったのです。
宜しくおねがい。
最後に身内にも記念になります。
有り難ううございました (安田 則子)

「全国の皆さん、安田さんにエールを送ってください!」(持田:akebonosaitama.net@gmail.com