▲再発治療中の方から「初発時の抗がん剤はあと何回と目標があったが、再発治療には終わりがない」「副作用で働くのが辛いときもあるが、仕事は生きがいでもあるし、まず薬代のためにも辞められない」「今度の薬は1錠〇万円!他にもっと安い薬はないですか、と思わず尋ねた」など、高額な治療費に悲鳴が上がっています。
▲今年3月末まで、大野真司先生(がん研究会有明病院・副院長、乳腺センター長)の依頼により、HPと「あけぼのNEWS」上で乳がん患者の治療費に焦点を当てたアンケート調査に協力しました。その結果は、6月19日(土)オンライン公開シンポジウム「みんなで一緒に考えよう 乳がん治療とお金・経済」で報告されました*。全国から1558名の回答があり、未だ解析途中とのことですが、経済的負担が大きいと言う人は、世帯収入が少ない人やAYA世代の人に多いことがデーターで示されました。
*主催は、日本乳癌学会研究助成「日本における乳癌治療による経済的負担への意識に関する研究」班。研究代表者は大野真司先生。この研究班の目的は、乳がん患者の経済的負担の実態を調べ、より良い医療のあり方を探求することです。
▲興味深かったのは「バイオシミラー」*の話です。バイオ医薬品、トラスツズマブ(ハーセプチン)やベマシズマブ(アバスチン)などの後続品ことです。聞きなれているジェネリック(後発医薬品)は先行品と全く同じだが、バイオシミラーは製造過程が複雑なので全く同じものは作れず、同じ有効性・安全性を持った類似薬のこと。薬価は約70%だそうです。 このバイオシミラーについては知らない患者が多い(91.2%)、病院でも使用するかしないか考え方がバラバラなので、患者の方から「バイオシミラーは使えますか?」と尋ねて欲しい、「患者の声が大切」と力説されました。
*バイオ後続品 (バイオシミラー) についてQ&A | 国立がん研究センター 中央病院 (ncc.go.jp)←クリック
▲もうすぐ、みなさんのお手元に「あけぼのNEWS№8」が届きます。6月末に印刷に出して、発送を待っているところです。「私はパソコンもスマートフォンもない、ホームページを見られません。ニュースレターを楽しみにしています」というお便りに押されて、年3回の予定で作成しています。今回も全32ページ。内容は、巻頭言、My StoryなどHPに既に掲載されたもの、福岡で開催した講演記録、みなさんの声、などです。スタッフ(副会長、HP担当)で、夜なべして文章のチェック。最後にワット名誉会長のとどめの添削が入ります。タイトルや写真、表現など鋭い指摘があり、何回も修正して…、一番ドキドキする瞬間…、「GO!」をもらったらホッとため息、全身脱力です。 akebonofk2018@gmail.com