突如、夕陽の中から飛行機が飛んで来て

飛行機雲を残して飛び去っていきました

(新潟市の青山海岸で:2021/10/30) 突如、夕陽の中から飛行機が飛んで来て
飛行機雲を残して飛び去っていきました
(新潟市の青山海岸で:2021/10/30) 

今年で15回目の開催となる「ピンクリボンホリデー」、昨年と今年はWEBで開催しました。

リレー講座では、5名の講師の方が15分ずつ、スライドを使ってお話してくださいました。
①県福祉保健部の保健師さんは「新潟県の乳がん検診について」。全国の検診受診率は令和元年度と2年度を比較すると3割も減少しているそうですが、新潟県は2割の減少で、今年度の受診者数は6ヶ月で既に昨年を上回っているそうで、少し自慢できます。
②放射線技師さんは「マンモグラフィ検診」撮影の仕方や検診を受ける際の注意事項などを。
③乳がん看護認定看護師さんは自己触診の必要性、乳がん診断後の支援体制についてのお話を。
④乳腺専門医の先生は「検診で精密検査が必要と言われたら」と題した講演でしたが、「必要」と言われても95%は「乳がんではない」と話されました。
⑤【あけぼの新潟】会員の江森美奈子さんは新聞記者らしく、乳がんと診断されるまで、治療について、仕事についてなど、きっちりまとめて話されました。手術時に保育園児と小学校1年生で、お母さんが死んでしまうのではないかと不安に思っていたお子さんが、今4年生と6年生になり「がん=死ではない」ことも理解できるようになって、検診を受ける年齢になったら「きちんと受けるね」と言っているそうです。家庭内がん教育にもなっていますね。

小、中、高校で本格的ながん教育が始まりましたが、このリレー講座は大人のためのがん教育とも言えます。私は新潟県がん教育推進協議会委員なので、高校の保健体育の教科書に目を通す機会がありました。がん教育のページに小林麻央さんの名前を見つけ、違和感を覚えました。「がんになっても病気に支配されることなく最後まで自分らしく生きたい」という想いは共感できますが、私達患者の間では、もし、麻央さんに正しい知識があって、もっと早く適切な治療を受けていたら、結果は違っていたのでは?という悔しい想いがあり、正しい知識を身に付けてもらうためのがん教育の場には相応しくないような気がしました。

特別講演の植松孝悦先生(静岡がんセンター・乳腺画像診断科兼生理検査科部長)は、乳房を意識する新しい生活様式「ブレスト・アウェアネス」についてお話されました。自己検診というと大袈裟に聞こえますが、日常的に意識して異変を感じたら、受診するということです。ただ、異変に気づいてもどうしたらよいのか、わからない人、要精密検査と言われたら、即、乳がんと思う人がまだいますので、そんな人にはとても良い講演だったと思いました。

▲「ピンクリボンホリデー2021」は11月16日まで、自由な時間にYouTubeで視聴できます。http://www.nhf.or.jp/pinkribbon_niigata/2021.html
どうぞ、覗いてみてください。   kei-sucree@dream.ocn.ne.jp