「男性だって乳がんになるんです。女性だけの病気じゃない」中日新聞記事(11/16日朝刊)
―『男性乳がん』闘病経験を発信・・・野口晃一郎さん(46)岐阜県池田町在住
症例の少ない男性乳がんを知ってもらおうと、自らの経験を講演会で語ったり、フリーライターとして乳がんの基礎知識を紹介する記事を書いている。2016年のある日、乳頭が陥没し、チクチクした痛みを感じた。その後、病院で検査して発覚。症例を調べようとイン ターネットで検索したが、男性の闘病記はほとんど見つからなかった。「今後どうなるんだろう。いったん死を覚悟した」。幸い転移する前で、翌年二月の手術で摘出。現在も服用し、根治を目指し治療を続ける。中略―――
★野口晃一郎さん、顔写真を見て記憶が甦りました。確か2018年の【あけぼの岐阜】主催 「ピンクリボン講演会」に参加され、お話しした。後日、参加の感想が来ていたのも思い出しました。――「仲間先生、二村先生と親交のある先生方でしたので、とても親近感を持って聞かせていただきました。また、皆さんの暖かい活動に触れることができ、勉強になりました」「私も10年ほど前、現岐阜大学病院長の吉田先生や岐北厚生病院の先生、橋渡 さん方の対談を取材させていただいたことを覚えています」
★男性乳がんは女性乳がんに較べて非常に少なく、女性100人に対して1人弱、約1%の割合で、希少がんです。男性には膨らみがないのですが、少しだけ女性と同じように乳腺があるので乳がんになります。乳がんが女性特有の病気とみなされているので、男性はセルフチェックの必要性も感じず発見が遅れるケースが多いのと、羞恥心のため受診を躊躇するケースが多く、往々にして、発見が遅れるのが現状のようです。
★野口さんと何年かぶりにお会いして、「この度全国版の新聞掲載にあたり、全国の方々に発信したい、『男性乳がんは数が少ないものの発見が遅れるケースが多いのが特徴。女性乳がんと同様、早期発見が重要ポイント、そして早期治療につなげたい。その為にも男性も乳がんになることを世の中に知ってほしいと体験を公表しました』」と仰っていました。
★【あけぼの岐阜】が賛同した「難治性乳がんサポートプロジェクト・UPEACH(アッピ ーチ)」。女性乳がんの中でも進行・再発リスクが高い「難治性乳がん」と闘う人への理解と治療法を求めること。そして、患者が病気に立ち向かう勇気を持つのは「正しい知識」と「たくさんの仲間」だと信じ、野口さんと同じく、全国に伝える、繋がることを発信できればと思っています。 hashido@gifu.email.ne.jp