次は”勉強会”でお会いしましょう!次は”勉強会”でお会いしましょう!・日 時:3月12日(土)15:00~16:30
・講 師:川口順敬先生(朝日大学病院 乳腺外科教授)
・参加者:15名

オンラインでの初めての「相談会」を開催、その後、「おしゃべり会」もしました。質問はまとめて事前に先生にお渡しして、お答えして頂きました。沢山質問がありましたが、紙面の都合上、1問だけの質疑応答を紹介します。コロナ禍の患者対応も助言がありました。(他にこんな相談がありました。一部をご紹介します←クリック

Q1: ホルモン治療について
 (現在はタモキシフェンを服用中。リュープリンやゾデラックスの皮下注射は必要かどうか) 今後の検査スケジュールや検査の内容について
 ●2020年10月に左全摘出、及びリンパ郭清手術レベル2。 同年12月よりEC、ドセタキセル、ハーセプチンパージェタ 放射線治療済み 
A1: 30代、40代であれば、生理を止める注射、リュープリンゾラデックスはした方がいいですが、50代前半であればしてもしなくてもどちらでもいいのではと思います。  

 ・ハーセプチン+パージェタは、術前後で計18回、1年少しかけて治療していけばいいです。タモキシフェン(閉経前、後に関わらず使用される薬)・アリミデックス(閉経後に使用する薬)5年服用又は10年服用…本人の選択によります。
・タキサン系の抗がん剤はどうしても浮腫がおきてしまいます。利尿剤を服用したり、抗がん剤治療後は横になって休むことが大事です。余りひどいようであれば一時中断してみて様子を見てはどうですか。
ゼローダは乳がんの飲み薬の抗がん剤です。しびれ、皮膚知覚過敏、ヒリヒリ・チクチク感…手足症候群が症状と現れる場合があります。  
コロナワクチン接種して37.5°の熱が出たら中止して下さい。発熱外来に行くことをお勧めします。ロキソニン鎮痛剤は併用して服用しても問題はないです。

参加者の感想
 両胸全摘、トリプルネガティブタイプですが、BRCA検査で調べることが今後の薬の選択肢が増えるということもわかりました。先生が準備して下さったトリプルネガティブ再発乳がんの治療薬でPD−L1陽性であれば、ペムブロリズマブと化学療法という選択ができるという表も見せていただき、よく理解できたように思います。自宅にいながら、顧問の先生に、これだけ丁寧にお答えいただき、本当に恵まれていると思いました。

最後に
 終了後、皆さんから「ぜひ次回は‘勉強会’」との要望があり、先生にご快諾いただきました。  hashido@gifu.email.ne.jp