全国のみなさん、こんにちは!美しいダリアの花にとまる蝶々<br>――共に寄り添い、なにを語るや<br>(撮影:前田こずえ)美しいダリアの花にとまる蝶々
――共に寄り添い、なにを語るや
(撮影:前田こずえ)

朝晩寒くなり、冬めいて来ましたね。今、私はヒーターをつけています。北国では当然でしょうね? そして、今日は11月、なんとあと二月で今年も終わり、いいのでしょうか? 月日だけがいたずらに通り抜けていく感じ。10/15の全国大会から2週間余りしか経っていないのに、これも遠い昔だったような錯覚で、日にちの経過感覚がおかしくなっています。

さて、ここからは、目下、再発治療真っ最中の会員さんからのメールを紹介します。
 「昨日はパクリタキセルとハーセプチンの初日の治療日でした。朝8時半の採血に始まり(前日入院してポートを入れた)、先生の診察、ドキドキのCT結果を聞き、お昼から4時間半の点滴、5時頃ようやく解放、とりあえず無事治療、無事帰宅、出来たのでホッとしております」

「パクリは副作用がひどいと聞いていたので不安でしたが、今日は早速お腹の調子が悪く、無理をしないようにしています。もう何があっても対処療法していくしかないので頑張ります!会長さんが言われたように『流れに任せて逆らわない』で行きます。いつもワット会長が見守っていてくれると思うと、何でも乗り越えて行けそうな気がします💕」

「電話で久しぶりにお声を聞いて、元気いっぱいもらえました!不思議ですねえ・・・昨日始まったばかりなので分からないことばかり、まずは1クール乗り越えるのを目標にします。今後もご相談することもあると思いますが宜しくお願いいたします」(2022/10/31)

『あけぼの会』はがん患者の会なので、本当はこういう患者がどこかにいつもいる事を考えていなければならない。そして、余り好きな言い回しではないが、いわゆる「寄り添う」ことが大事。がん患者の真の苦しみ、悲しみ、恐れをわかろうと努める人でなければならない。決して、ビッグイベントをしたり、ライトアップをしたり、会食をしたり、こんなことを第一義としてはならない。患者の、特に闘病中の患者の、心を静かに聞いて、共に思いを分かち合い、わかろうと努める。してあげるのではなく、共に何が出来るか考える。

患者会の原点はこれ。リーダーは時にこの原点に戻り、反省するなり、向上するなり、しなければならない。面倒で重い仕事、楽しくはないが誰かがしなければならない仕事だ。私は自分に与えられた運命と受け止めている。電話で話しただけで、元気をもらった、と言う人がいる限り、これが私の仕事。この瞬間にも何か病名を言われて、突如、人生が一変する人がいる。そういう人と共に歩いて行くことが患者会の使命と割り切って行く。
akebonotokyo2020@gmail.com