86名の学生さんの熱気が伝わって来て、<br>私たちもがんばりました。86名の学生さんの熱気が伝わって来て、
私たちもがんばりました。
日時: 2023年5月2日(火)
会場: 埼玉医科大学
対象: 看護学部2年生86名
テーマ:「病むことの心理」

 埼玉医科大学の担当教授、大賀淳子先生からの依頼を受けて毎年出講している授業です。2020年度から昨年度までは、コロナ禍のため、事前オンライン収録で行なっていましたが、今年度より4年ぶりに対面で行うことができました。昨年度に引き続き、持田さんと私の2人で行いました。

 授業は次のような形式です。
①グループに分かれて乳がんに関する基礎知識を学ぶ。

②体験者の話を聴く。
③②の話を聴いた上で、グループ討議を行い、結果をパワーポイントにまとめて発表。

 持田さんと私は②の部分でお話しさせていただきました。
 まず私は、あけぼの埼玉の主な活動紹介と自分の乳がん体験について、その後、再発・転移治療について、主に、再発治療にかかる高額医療費についてお話しし、最後に「患者が望む医療スタッフのサポート」について話しました。

 続いて持田さん(前代表)が、自身の乳がん体験から、患者の気持ちと家族の思い、周りの人との関わり、医療従事者へ望むこと、正しい医療情報の見分け方、患者会の役割などを話しました。

 ③のグループ討議のパワーポイントの資料がその後送られてきました。
 乳がん患者の4つの痛み「身体的苦痛」「精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」について、私たちの話を参考に薬の副作用や再発の不安、経済面などを各項目に当てはめて考え、看護師としての関わり方、患者に寄り添うことの大切さについて各グループで話し合い、発表されていました。

【参加者からの感想】
•医師と患者の仲介役として、患者へ適切な声掛け、正しくわかりやすい説明を心がけたい。
•患者の立場に立って考え、気持ちに寄り添い、患者の痛みを理解することが大切。
•看護は医師と患者とその家族とのかけ橋になる存在であると感じた。
•患者を1人の人間として尊厳を持って接することが重要であり、それは「寄り添う」という行為につながると思った。
•薬剤や感情の過程は個人差があるため、一人一人の状態に合わせたケアを実践できるようにならなくてはならないと思った。

 乳がんのことを理解し、将来看護師として、乳がんのことや定期検診の重要性について多くの人が理解を深めるよう働きかけたい。akebonosaitama.net@gmail.com