日時: 2019年 10月 23日(水)13:30~14:20
会場: 岡山県烏城高校 体育館
参加: 250 名   教職員 15名

 岡山県立烏城高校でがん教育の一環として講演を行いました。2人でパートを分け、まず宮本が基本的ながんの話をし、樫本が2回の再発を乗り越えて16年闘ってきた体験談を話して、がんの知識と当事者の思いの2段構成をしました。この構成は「メリハリがついて、生徒も聞きやすかった」と先生からの感想をいただきました。

 がんは一般的な感染症ではなく自らの細胞が変化していくのだという事から、自らの身体の健康を気遣う事が何よりも大切であること、そのことが自分を含め家族や周りの人たちの幸福につながっていくというメッセージは、是非とも伝えたかったことです。
 そして、現在はがんも治療法が進み、早期に適切な治療をすればむやみに怖がらなくともよく、そのためには病気に対して正しい知識を持つことが何よりも大事であり、エビデンスのある正しい治療の場に手早くたどり着くことができる道であると伝えました。
 話の中で繰り返し使った「知識は武器」「エビデンス」というキーワードが、しっかり生徒さんたちに受け止められ、感想文も多く寄せられました。

 私たちがん患者が元気で生徒たちの前で講演をすること自体が、それまでの生徒さんたちのがんのイメージを覆すインパクトがあり、その後の家庭科の授業も正しい食生活や健康診断の大切さなど私たちの話を利用してくださったとのこと、嬉しい限りです。
(報告:あけぼの岡山 代表 宮本絵実 E-mail:akebonookayama@yahoo.co.jp

生徒さんの感想抜粋:
・僕は「がん」についてよく知らなかったから、偏見で見てしまっている部分も多かった。しかし、正しい情報を知り、正しい予防をすることでがんになりにくくなり、がんを患っている患者さんに少しでも寄り添っていける接し方ができると思いました。
・私の家はがん家系です。なので、がん=死になっていたけど今日の話を聞いて、救われる命もあることがわかりました。でも、がんは怖い病気ですね。
・がん細胞がどうやってできるか、初めて知ることができた。がんに対する知識を持ち、予防をして、がんになってもきちんと治療をすることが大切だと分かった。自分の周りにがんになった人がいないからと検診に行かないのはよくないと思った。がんを治療しているときの辛さや悲しさが、とても伝わってきた。
先生の感想:
「知識は武器」「エビデンス」という言葉がキャッチ―で、とても生徒に響いていた。今後細かい内容を忘れることがあっても、「病気になったときに知識は武器になり、それには科学的な裏付けが必要である」ことは、参加した全員が覚えていると思う。私たちも生徒を指導するうえで勉強になった。                  
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