日時:2019年5月15日(水)13:00~15:00
会場:滋賀県立総合病院 新館4階講堂
参加:41名(会員24名、一般17名)
新緑美しい中、あけぼの滋賀と滋賀県立総合病院の共催で、乳がんの講演会を開催いたしました。
まず、滋賀県立総合病院放射線治療科の山内智香子先生から「“がん”の基礎知識と新たな乳がん放射線治療」というタイトルで講演いただきました。がんの発生リスクや予防法から始まり、予後に関係する因子について等、先生が専門とされている放射線療法まで、たいへん分かりやすくお話をしてくださいました。
次に、同病院乳腺外科の辻和香子先生から「乳がんの手術と最近の薬物療法」というタイトルで講演いただきました。乳がんの治療についてひと通り説明のあと、特に薬物療法にスポットを当て、専門的な内容をわかりやすく説明してくださり、最新の薬などについても知ることができました。
その後のQ&Aコーナーでは、参加者から寄せられた質問に両医師が答えてくだいました。「ホルモン療法が5年で終了と言われ不安だが大丈夫か?」というという質問には、「乳がんのステージや再発リスクによって服用期間が違う場合がある」という回答をいただきました。また、「若年で乳がんになり、検査で今後長く放射線を浴びるのが心配だがどうしたらいいか?」という質問には、「CTなどは放射線量が少なくないのでずっと続けるのはリスクもあり、主治医とよく相談して欲しい」とアドバイスがありました。
長い付き合いの乳がんですが、新しい治療法や薬が続々と出てきていることを今日の講演で実感しました。 難しい事もありますが、少しずつでも理解を深めていくことの大切さも、改めて感じました。
(報告:渋谷幸子)