日にち:6月17日(日)
会場:ウイリング横浜5階 研修室
参加者:58名(会員39名、一般19名) 

大野智先生(大阪大学大学院医学系研究科統合医療学寄付講座 准教授)の講演会と質問会を開催しました。
テーマ『医療情報の「見極め方」と「向き合い方」~納得のいく医療を受けるために~』

がん情報のネットや本からの収集の仕方や治療法の裏付けとしての科学的根拠(エビデンス)の話と医療の不確実性という話、そして科学的根拠に基づいた医療(EBM)の説明や患者―医療者間のコミュニケーションの重要性など、病気の情報収集、病院にかかる時や、治療法の選択などを迫られた時などにとても参考になるお話が満載でした。
時折、プロのお笑い芸人顔負けの笑いネタで参加者のみなさんを笑わせて下さり、とても楽しい時間を共有することが出来ました。   (報告:あけぼの神奈川スタッフ)

【参加者の感想】
 最新治療、情報も大事ですがその情報を見極める力、自己決定を行う力は同じように大事だと改めて感じました。このような視点の講演は初めてでしたのでとても勉強になりました。
大野先生は朝日デジタルのアピタルで存じ上げておりましたので実際にお話を聞くことができて大変光栄でした。具体的な例などがわかりやすかったです。自身の今後、周囲の身近な人へのアドバイスに生かしていきたいと思います。
患者の立場になってからずっと、多くの「決断」をせまられ様々な医療情報があふれる中どのように選択、決断すればよいのか、自分の決断は正しかったのか悩ましい毎日でした。今回の講演で頭の中が整理できたように思います。
「EBM とは、エビデンス以外の要素も考慮するためエビデンスが示す結果と異なる判断をすることがある」という部分が印象に残りました。まずは自分の価値観を見つめ直し、納得のいく決断、インフォームドチョイスができるようになりたいと思います。
 質問会では免疫療法や補完代替療法の質問に丁寧に答えて下さり、大変に勉強になりました。良好なコミュニケーションを取る為には患者サイドの努力だけでなく、医療サイドの努力も必要、とのお話が心にしみいりました。
今までにない視点の講演会でした。今までにない視点の講演会でした。