あけぼのハウス東京・2013年初顔合わせ

参加17人、その内の3名が非会員のかた。手術前で治療方針を確認したかった人、炎症性乳がんで手術はできなくて、抗がん剤のあとに高濃度ビタミンC剤療法と温熱療法を受けている人、それとオンコタイプDXという遺伝子検査をして結果待ちの若い人、という珍しいケースで、参加者全員が勉強させてもらいました。

他に、術後9年目で骨、膵臓に転移、腰などが痛くて痛み止めを常用している会員さんが詳しく体験発表してくれました。炎症性の人は同じような人があけぼの会にいないかと探し求めて来たのでしたが、あいにく、すぐには見つからないので、次回のニュースレターで聞いて見ましょうということに。それぞれ言葉にできない程の壮絶な状況にも拘わらず、淡々と明るく客観的に実情を述べる、あのしたたかさ潔さ、あれは一体どこから出るのか、驚きでした。漢方薬の話も出て、結構使っている人がいて、認識新たにしました。

うれしかったのは、あけぼのハウスが徐々に一般に知られてきて、当初の目的であった「病院と自宅をつなぐ場所」になりつつあることと、患者会が目指すべき目的、使命にぴったり合った場所になってきたことです。ハウスは月一回ですが、ここで心の友の愛をおみやげにもらって帰り、それぞれの場で自分の命を目いっぱい生きてほしい。がんという厄介な病を抱えながらも、卑屈にならず、ひたむきに生きている昨日の参加者、一人一人の姿を思い出すと涙が溢れ出ます。来月もまたきっとお顔を見せてください。

         報告:ワット会長  《2013年1月20日》