3人の子供を育てながら30年仕事を続けていた昨年、胸のしこりに気づき・・・
治療が始まりました。

 ●FECの時は、それほど強い吐き気は感じず、口内炎ができたり、だるかったりという感じでした。
ドセタキセルになると、今までの抗がん剤の積み重ねもあって体力の回復に時間がかかるようになりました。
足と顔のむくみ、涙が止まらなくなる、味覚障害、爪が黒ずむなどの副作用が出ました。
2月下旬から抗がん剤投与が始まり、7月半ばまでかかりましたが、7月、8月はそれはそれは副作用がつらかったです。
義父が6月半ばに入院し、闘病の末8月下旬に亡くなりました。いちばん身体がつらい時期に義父のお見舞い、葬儀が重なったことも大きかったです。
でも、抗がん剤は幸せに導く幸がん剤と思って、頑張っている自分の身体をいたわるようにし、マイナスに捉えないことにしました。
 
 ●幸いなことに、抗がん剤がよく効いて、元の腫瘍は半分の大きさになり、脇の下のリンパ節の腫瘍もほぼ消失しました9月初旬に温存手術を受けました。
腫瘍が小さかったので、胸の傷は手術したことがわからないくらいきれいに処置してくださいました。初めて術後に胸を見たときに、「まぁ、きれい!」と病室で思わず言ってしまいました。
本当に先生方には感謝しています。その後放射線治療を経て、今は、ハーセプチンの点滴を10月まで。あと、ホルモン剤治療を受けています。

 ●乳がんという病気は私にいろいろなことを教えてくれました。
これは天からいただいたギフトだと思います。人の命には終わりがあること。この病気と向き合っている方が大勢いること。あけぼの会に入会し、たくさんの先輩方の話を伺えたことは私の宝です。仕事をしていたら出会えなかった人にもたくさん出会うことができました。
 
 ●1年間治療をしながら家にいて、こんなにも家事をすることは大変なことだったんだということにも気づきました。
働きながら3人の子育てを母や義母に手伝ってもらいながらなんとか続けてきました。感謝してもしきれません。
幸い、私は4月からまた、仕事に復帰させていただくことになっています。
これからは、自分の身体と家族を大切にしながら、長い期間休ませていただいたぶん、またお役に立てるように精一杯取り組んでいきます。毎日笑顔でいられることがいちばん大切。
再発、転移の不安がないわけではありません。
でも、私は、今この時を精一杯悔いのないように明るく感謝しながら前向きに生きていきます。
皆さん、これからもよろしくお願いします。

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