AKEBONO NEWS No6に掲載された記事です

いわきサンシャインマラソン
(2023/2/26)

私は元気です!元気になりました!!
 2023/9/24、あけぼの会45 周年記念大会、久し振りにカメラマンを務めさせていただきました。ワットさん、私に仕事をくださり、ありがとうございました。おかげさまで、多くの方と再会でき、元気な姿を見てもらうことができました。「木村さん、痩せたよね」という声も聴けました。
 2022 年の「ニュースレターNo.1」に闘病記を書かせていただき、全国の皆様にご心配をおかけしましたが、今回また機会をいただき、元気で過ごしている報告ができることは、本当にうれしいことです。
 私の主治医である緩和ケア内科の渡邉陸弥先生が、私の学校に来て、がん教育「こどもが命を見つめる授業」をされて、その中で、「がんは治る時代です」とおっしゃいました。私に言ってくださっているようで、とっても勇気づけられました。

これまでの病歴
 32 歳:左乳がん手術。ステージⅡ、温存手術、抗がん剤、放射線治療。広背筋による乳房再建手術。(磐城共立病院、現いわき市医療センター)その後、郡山市の星総合病院の野水先生と講演会で出会い、私の祖父、伯母、私の三代で乳がんということで遺伝子検査を実施、BRCA1 陽性が判明。
 47 歳:右乳がん、両方の卵巣がんが同時に発見・手術。ポートを入れ卵巣がんの抗がん剤治療後、外科で両乳房全摘手術と乳がんの抗がん剤治療(星総合病院で)
 51 歳:卵巣がんの膵臓転移が判明。手術。いわき市医療センター婦人科へ紹介状をもらい、卵巣がんの抗がん剤治療。3 クール目で、カルボプラチンのアレルギー反応が出て、4 クール目は入院して脱感作療法をしたが、アレルギー反応が出たので、治療は中止。現在はPARP 阻害剤であるオラパリブ(商品名:リムパーザ)を朝2 錠夕2 錠、服薬中。
 緩和ケア外来にも、つないでもらい通院中。現在53 歳。

廊下を歩く歩く、退院後も歩く!
 2022/1 ~ 3 月 膵臓がんの入院中、コロナ禍で面会は禁止、手術後は絶食。何もすることがなくて、ごろごろしていたら、先生に「癒着もするし治りも悪いので運動しなさい」と言われて、最初はリハビリのスタッフと散歩をしました。これが気に入り、点滴を引きずりながら、毎日廊下を歩くことにしました。
 1 日1 ~ 2 万歩!運動嫌いで、職場の学校内でも近道しか通らない私が、もっと歩きたいと思ったのです。絶食で運動したら、どんどん痩せます。それが楽しくなって、歩き続けたらなん10 キロも痩せたのです。
 退院後も、公園や海岸、ショッピングセンターの長い廊下を歩いたり、家の周りの田んぼ道を歩いて景色の流れを感じ、鳥の声を聞き、ザリガニを眺め、タニシを捕ったり……何てったって私、理科教師ですから、自然が大好きなのです。

マギーズ東京にて
2022/7/12

藤井フミヤのライブに武道館へ
 2022/7/11 は、大好きな藤井フミヤさんの60 歳の誕生日ライブに武道館に行きました。翌日、マギーズ東京に行き、ノルディックウォーキングを習う。
 指導者のかっこいいお兄さんに「ほんとに初めてですか」と歩き方をほめられ、うれしくなって、いわきに戻ると早速ポールを購入し、地元のノルディックウォーキングクラブに入会、以来、月2 回の活動に参加しています。

職場復帰!
 そして、7 月下旬には職場復帰をしました。夏休み中なので体を慣らし、8 月下旬には、二学期が始まり、生徒と半年ぶりに再会、とてもうれしかった。10 月下旬、友人にいわきサンシャインマラソンに誘われて、軽い気持ちで5km に申し込む。翌日、いつもの散歩コースを走ってみたら、走れました。これなら5km 完走できるかもしれないと、毎日約2.5km を走る。以来、友人と毎土曜に河原を走る約束をして、今も続いています。

そして、マラソン!
 2023/2/26 いわきサンシャインマラソンに出場、練習した甲斐も有り、5km を無事完走。歩いても変わらないぐらいの速さでしたが、一年前は膵臓がんの手術で入院していたのですから、立派なもの、自分で自分を褒めてもいいかと思いました。皆さんも、少し体を動かしてみませんか?汗をかくのは、とても気持ちがいいものです。そして、マラソンのゴール、完走は興奮ものです。達成感が半端ではない。
 年内はあと一つ大会に出ます。そして、来年はまた、いわきサンシャインマラソンに出ます。ステージ4 の私もがんばれたのです。皆さんも、ちょっと運動してみようかな?って思ってもらえたらうれしいです。

追伸
主治医の野水先生から、来年の5 月18 日HBOC の学会に患者として登壇してほしいと誘われました。その時には断然元気でいて、参加したいと今から楽しみにしています。ワット会長も応援に行きますと言っています。 (HBOC:遺伝性乳がん卵巣がん)