まるで本物!すいかパンまるで本物!すいかパン

⑤驚きと喜び  
 パン教室を始めて今年で30年。新潟日報カルチャースクールメディアシップ教室では、開講当初からパン講座を担当しています。 
 ずっと受講している方もいるので、同じメニューは出さないようにしています。生徒さんからリクエストを聞き、レシピがなければ自分で作ります。
 今まで好評だったパンは、フルーツだけで生地をこねたもの。水は使わずにイチゴやバナナ、ミカンなどをピューレ状にしてこねます。皮は抹茶、赤い部分はラズベリージャム、レーズンを種に見立ててスイカの形をしたパンも印象的でした。  
 ヘルシーパンも人気です。キヌアや高野豆腐、コンニャクの入ったパンも作りました。おいしいのはもちろんですが、驚きのあるパンは作っていて楽しいです。私は昔、ベーグルはゆでてから焼くということを知って驚きました。   
 生徒さんの家族も、おみやげに持って帰るパンを心待ちにしているそうです。習うことは楽しいですが、ご家族も喜んでくださるのは何よりですね。

⑥自粛生活を楽しく 
 新型コロナウイルスの影響で、パン教室も残念ながら休講となりました。この間に、勉強したかった米粉パン作りを通信教育で習いました。  
 今どきの通信教育は、YouTubeを見て、自分で作ったパンの写真をチャットで送り添削してもらうのです。2カ月で資格を取得。今後は小麦アレルギーの人にもパンのおいしさを伝えたいです。 
 自粛期間中にスーパーへ買い物に行くと、バターや強力粉、イースト菌が品切れになっていました。ホットケーキミックスや生クリームも・・・。外に出られないので、皆さん自宅でパンやケーキを手作りしているんだなと感じました。生徒さんからも、おいしそうなパンの写メールが届きました。
 新型ウイルスは多くの悪影響を及ぼしましたが、悪いことばかりではありません。私もこの時間がなければ米粉パンを学べなかったですし、多くの親子が一緒にパン作りをする機会はなかったかもしれません。この自粛生活を通じ、手作りの楽しさに気付いてくれる人が増えたらうれしいです。

房まで完全再現!みかんパン房まで完全再現!みかんパン⑦ふただけの謎 
 上越では、タケノコといえば根曲がり竹のことを指します。上越市に住んでいたころ、夫はタケノコ採りにハマり、早朝朝食用のおにぎりを持って妙高へ出掛け、帰って来てからシャワーを浴びて出勤していたこともありました。  
 採ったタケノコは、たけのこ汁にするのが一番です。それぞれのお宅で違うと思いますが、うちでは大根、ニンジン、タマネギを入れました。味はみそ仕立てで、欠かせないのがもちろんサバ缶と溶き卵です。  
 サバ缶は汁ごと入れます。上越では季節になると、根曲がり竹を入れる保存瓶と共に、大量のサバ缶がスーパーに並びます。瓶のふただけが売っているのにもビックリ。真空詰めした瓶を開けるのに一苦労しましたが、ふたに穴を開けると簡単に開きます。なるほど‼︎瓶は来年も使い、ふたは捨てるのだと知りました。  
 朝市でも根曲がり竹が並びます。地元の方はお正月用に保存したり、煮物や天ぷら、炊き込みご飯にしたりします。根曲がり竹はすごい万能選手なのです。