日時:11月23日(土・祝)13:00~16:00
会場:埼玉会館4A会議室
講師:甲斐 敏弘先生(新都心レディ―スクリニック 院長)
二宮 淳先生 (医療法人移山会 二宮病院 院長)
参加:26名(会員21名、一般5名)

 快晴でしたが、風の冷たさに冬到来と感じる日に、昨年に引き続き医療講演会&相談会を開催しました。大久保代表の挨拶の後、新都心レディ―スクリニック 院長 甲斐 敏弘先生と二宮病院 院長 二宮 淳先生にご講演を頂きました。

甲斐 敏弘先生「病診連携施設としての術後フォローアップ症例の検討」
 検診の目的は早期発見をすることですが、毎年1年以内に検査をした方の4割は非浸潤がんで、浸潤がんでも小さいので間隔を空けないことが大事です。マンモグラフィーと超音波の検査の併用も状況にあわせてすることが大切になります。術後フォローアップ症例として、両側と対側の再発・リンパ節再発の二次乳がんについての早期発見が目的となります。正しいがん予防は、禁煙、肥満防止、バランスの取れた食事であり、特に喫煙は肌のハリ等歴然に表れます。大豆や乳製品は乳がん発症リスクを下げると言われています。糖尿病に気を付けること。サプリメントは、リスクを下げることは証明されていません。大切なことはブレスト・アウェアネス(セルフチェックの習慣)です。インターネットの有効性のない治療には十分注意することが大切です等興味深い内容ばかりでした。

二宮 淳先生「ホルモン受容体陽性HER2陰性乳がんの術後補助療法について」
 昨年と同様にホルモン受容体陽性HER2陰性乳がんについてのお話があり、今年は年齢別で術後の病理結果の異なる患者の方が、オンコタイプDX(しこりの遺伝子検査)を受けた症例を挙げられ、より適切な治療を提案出来るようになったことを説明して下さいました。今までより、患者側も納得して治療が受けられる様になったことは喜ばしいことだと感じました。

 休憩の後は、相談会として20近い質問にお答え頂き、皆さん真剣な表情でしたが、閉会後は表情が明るくなった事がとても嬉しく感じると共に、対面での質疑応答は不安解消にとても有効だと思いました。

報告:あけぼの埼玉 副代表 岩田裕子 akebonosaitama.net@gmail.com

【参加者からの感想】
・病院連携、術後フォローアップの症例を通して、分かりやすく説明をして頂きました。ホルモン受容体陽性の個別化の治療といい、私もBRCA検査も必要に感じました。両先生ありがとうございました。
・質問コーナーも歯切れよく回答して下さいまして、本当にありがとうございます。今後の受診の参考になりました。
・先生お二人のお話が大変勉強になりました。親身に質問に答えて頂きありがたいです。又参加したいです。
・皆さんの質問の内容がとても熱心なものばかりで、感心しました。自分は現在治療中なので、先生方からの回答も参考になりました。

バナー広告

コム・クエスト

とどくすり

共同文化社