日時  :11月5日(火)  13:00~15:00
場所  :大津赤十字病院 小講堂  
参加者 :17名(会員 13名、一般の方 4名)
     病院側 大江秀明先生(大津赤十字病院第1外科副部長)          
     琴 相談員(相談支援センター)             

 秋晴れの気持ちの良い日、大津赤十字病院で大江秀明先生をお迎えしての相談会「あけぼのハウス」を行いました。こんな質問がありました。
①ホルモン療法の副作用に悩んでいるが、主治医にうまく思いを届けられなくて悩んでいる。
②ホルモン療法でAI剤(アロマターゼ阻害剤)治療により骨密度が下がり、その治療も行っているが、何か予防できる方法はないか。
③がんにはどんな食べ物がよいか。
④リンパ浮腫について。
⑤乳がん温存手術を受けたが、放射線治療を受けなかった。なぜだったのか。

乳がんと言っても一人一人タイプや経過が違うので一概に答えられるものではありませんが、先生はひとつひとつの質問とその背景にある質問者の思いも汲みながら、丁寧に向き合ってくださいました。まるで公開の「セカンドオピニオン」のようで、初めて参加された方からは「とても参考になりました。参加して本当に良かったです。ありがとうございました。」と嬉しそうに感想を述べられていました。

「乳がん」と診断されて直ぐは、乳がんやその治療法、薬のことはわかりませんが、治療を納得して、日々を過ごしていくには、自身の乳がんのことを知ることがとても大切。そして、一人で悩まないこと。患者会や相談支援センターでご自身の悩みや思いを話すこと、聞いてもらうことが大切だと感じました。

最後に、永く乳がんの治療をされていらっしゃる先生に、「どういった方の治療がうまくいっていると感じられますか?」と、とてもアバウトで非科学的かもしれない質問をしました。「一人で抱え込まないで、笑って、こんな風に患者会で仲間と出会い、発散して、ご自身で免疫力をアップしているような方がうまくいっているように感じます。」と話されました。

※浸潤癌と非浸潤癌の違いについて。また、病理検査書には血行性転移(V0(なし)・V1(あり))と、リンパ性転移(LY0(なし)・ LY1(あり))と記されていること等も新たに知り、今回も有意義な「あけぼのハウス」となりました。 ※ 先生から参考にしたらよい書物として〔患者さんのための乳がん診療ガイドライン2019版〕が紹介されました。P116 (Q30)に詳しく説明されています。
報告:菊井津多子kikui@crux.ocn.ne.jp

〈あけぼのハウス〉は、こころの治療薬です〈あけぼのハウス〉は、こころの治療薬です