諫早公園(長崎県諫早市)の大寒桜」<br>(3/10  撮影:菊井津多子・滋賀)諫早公園(長崎県諫早市)の大寒桜」
(3/10 撮影:菊井津多子・滋賀)
みなさん、またまた長い間のご無沙汰ゴメン。ご推察の通り、ニュースレターNo4と取っ組み合いをしていて、やっと全頁の入稿を終えたのですが、私が次々注文を出すので、直しを2,3回しても印刷に入れない。予想外の春の大雨で、桜はどうなったか、どこからも写真が来なくて、トップページが困っています。晴れたら、すぐ送ってくださいね。

昨日、藤井克之氏の墨彩画展に行って来ました。藤井氏は、2016年に乳がんで亡くなった藤井小百合さん(享年32)のお父上で、新潟市在住。私は何年か前に新潟で【あけぼの会】の講演会があったときに会場で1度だけお会いしていたのですが、「毎日新聞」に個展の案内が出て、あの時のお方だと思い出して、会場にご本人がいる日をめがけて行ってお会いしました。墨彩画の数々を見せていただいてビックリ!今までに見たことのない手法で、写真を絵にするとこうなる、というほど細部まで丁寧に描き、しかも色調がやさしい。

小百合さんは25歳のとき初めて行った台湾にすぐ魅了され、そこで仕事をして住みたいと決めた。中国語の勉強も始めて、2012年に現地の日本語学校の教師になった。ところが翌2013年に乳がん(ステージ3)がわかり、治療のためにやむなく新潟に戻ることに。帰国前夜、がんの恐怖より台湾に暮らせなくなるのが辛いと言って、一晩泣いたそうです。

克之氏は娘亡きあと、台北での娘の足跡を一つ一つ訪ね歩いて絵にしたのです。小百合さんは買い物のレシートでも観光のチラシでも何でもきちんと取っておく習慣だったので、どこへ行ったかは全部わかった。中でも彼女が好んだコーヒーハウスの絵が私は一番好きなんですが、絵を知った店主がすぐ買って、今も店に飾ってあるそうです。とにかく他の絵もいくら見ていても見飽きない、慰めてもらったような癒しの感動をもらって帰りました。

個展は4月14日まで、但し土、日は休館、13日と最終日には克之氏がおられます。地下鉄虎の門駅9番出口、出たらまっすぐ歩いて信号渡らない角のビルの2階。お勧めです。

「丘の上の本屋さん」、イタリア映画、観た人いますか? これがまた癒しの映画でよかった。途中一寸こっくりしたほど、ハプニングがなかったのですが、俳優陣が良くて、味があって、イタリア映画かくありなん、という不思議な感懐、終わっても暫く立てなかった。これは、満足の映画だったか否かのバロメーターだと私は思っている。観たいなと思った映画を一人でサッと行って観る、この行動が出来ると私はまだ行けると思ってうれしい。

木曜日、イタリア語クラスに向かうバスの中で隣に座った若い女性が外人とわかったので、「どこの国から?」と聞いたら、イギリスで、しかもご主人が日本人というので、お喋りを始めて、今度コーヒーを飲みましょう、で別れたのですが、翌日には早や「29日はどうですか」のメールが来て、会うことになった。こういう速さと確実さがいい。日本人は挨拶のように、いつか会いましょう、と言って、大体会わない。イギリス人は違いましたね。私より先に誘われて、お株取られて、新鮮な興奮。29日に会って、また報告します。

takakowatt@gmail.com 

 

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