その男性はWebber卿のお母さんが亡くなる寸前までレッスンを受けていた。それを知った時、Webber卿に、もし、死の幇助法が成立していたら、(自分は仕事で世界中に行くので)いつも母の傍にはおれない、はっきり言って、あの末期状態で、もし死を望めば、何人かの医師が同意したのではないか、という懸念が湧いてきた。つまりは、法が許すなら、患者が死にたいと訴えれば、医師が法的に幇助できるので、母親も(実際の死以前に)死んでいたかもしれない、そのことが恐ろしい、と言っている。
「もし、人が生きるのに限界ポイントに達したというなら、この法律に私は賛成するだろう。しかし、私の気がかりは、そして、他の多くの人たちも同じだろうが、いったい、どんな洪水堰止めを開くことにするのか、そのことは、老いた人々は重荷だという、一つの文化を生み出すことになるのではないだろうか?」
‘洪水堰止め’は英語でfloodgate, to open the floodgatesというように使い、堰を開ける、今まで抑えていたものを全開する、の意味もある。この法律(洪水)は今まで(英国に置いて)堰止めされていた、それを全開するのにやぶさかではない、しかし、その決断は新しい文化、概念を創造することになるのではないか、というのである。
自分の母親が息子の重荷になりたくないから死にたい、死なせてくれ、と哀願していたのを思い返すと、今後、重荷になりたくないと願う年寄りは自殺がかなう、そんな文化が生まれるのではないか。「今から20年の間には、老いた人の死にゴーサインを出すのに対し、今ほど抵抗はなくなっているかもしれない、ただ、今は何とも言えない」
結論として、Webber卿は、今後、国会での議論を注意深く見守っていきたいと言って、中立の立場、正直な気持ちのままを表明している。ただ、彼も、私の夫と同じALSで若い知人が死ぬまでを見ていたので、法律に条件を付けるべきではないか、例えば、機械でしか生きられなくなったとか、 何もできない激痛に苦しむ人の場合とか・・・続きあと1回
●写真はドクターイエロー、星さんと私と岐阜1泊の後、東京行き新幹線を待っていた目先を走り抜けて、駅端っこに一時停車しました。(ワット)
ドクターイエローとは新幹線区間において、線路のゆがみ具合や架線の状態、信号電流の状況などを検側しながら走行し、検査をするための車両です。これを見た人は幸せになれると言われています。(ヤフーより)
●会長さん、星さんはじめあけぼの会のみなさんが幸せになれますように。(下川)