●日本のみなさん、お正月休みがあっという間に終わりましたね、昨日から仕事始めの人が多いでしょう、私は今日帰国の途に着きます。2週間の滞在が、これもあっという間に終わり、息子と、息子の同居のアレキサンドラが帰国を延期してとせがむので、後ろ髪引かれる思い。イギリス人の友人、二組にも食事に招かれて、いつもアナタに会うのは楽しい、またすぐ戻ってねと言われて、本気にしています。しかし、私には戻る国がある。そこには仕事が待っている。人々も待っていてくれている。愛猫のジロージョニーが待っている。

●今年は私の「笑って」ですが、週一、曜日を決めて、書くことにするか迷っています。決めるとサボれないので迷う。書くことは私をボケから救ってくれるので、自己負担を掛けるか。もうすぐ、阪神淡路の17日、そして、私の誕生日が翌18日、なんと74になります。年寄りが会長ですみません、新規に入会した若い人に、あけぼの会は古臭いと言われています。では、あなたがやって、と言ってもやってはくれない、これが全国的に患者会が抱える問題、若いリーダーに、うまくバトンタッチしている会があれば羨ましい。

●それで、私の思考を若くするしかない。姿格好も若者並みに。しわしわ顔は仕方がないけど、ケネディ大使のように堂々としよう。暮に娘とカムデンタウンという原宿みたいな若者やツーリストに人気タウンでショッピング、黒のキラキララメのミニスカートを買ってしまった。いつ着るのでしょう、レギンスに合わせるかと。レッグが曲がるまでの短い間ですがね。私がどんな色を着ても、どんな格好をしても、みんな慣れっこで、容認か無視。家の中に全身映る鏡を置いて、常に眺めて、不要な肉付きを取り除くことも考えます。

●しかし、こんな話は寝言で、新年おめでとう、と素直に喜べない患者がいる、と書いている人がいました。確かに病状が深刻で、苦しくて、笑うこともできない人がいるはず。どうしたら、そんな人に辿り着けるか、これがあけぼの会の新年の課題です。心を救う活動をしたい。がんなので、死ぬ人もいる。そんな人に愛情を送りたい。人間はある時点で運命を受容する力を持っている。必要なのはその受容の勇気を静かにほめ讃えてあげること。各県支部長たちもみなやさしい心の持ち主、やさしさを惜しげなく差し出してほしい。

●闘病中の患者をサポートしている家族の支援はどうしたらいいか。今年の<あけぼのハウス>には家族も一緒に参加するよう強く勧めてみる。家族コーナーを用意して、同じ状況の人たちが話し合う場を用意する。家族の思いを医療側に伝えることもあけぼの会の役目、病気が進行して、手がかかる患者と家族が敬遠されないようにしなければ。何を隠そう、私が会を始めた35年前は「早期発見」に力を入れて、重病になった人は病院に任せればいいと思っていた。それではダメなのだ。そんな人の真の願いを謙虚に聞いて、伝える。

●これだけ新年の抱負を述べてしまった自分が恐ろしい。果たしてどこまでできるか、全国のみなさん、応援頼みます。たまに、どこかの見知らない人(男性がいい)から応援メールが来たら、うれしいのですが。神様、みなさま、私にしっかり歩く力をください。お年寄りの会長が若返りを狙っているあけぼの会に変わらぬ愛と支援をおねがいします。

Mailto
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