「ワットさんのロンドン便り」 (3)
●ハロー、日本のみなさん、本日帰国の途に。四万十では連日の40度越えとか、大きな川があるだけ救いか、なんて想像してます。猛暑熱暑酷暑全部足したような炎熱地獄ですね。こちらは涼しくて、今朝は咳で起きて長袖を羽織ってます。今回はただボーとしたイギリス滞在だった。ファミリー一緒に話して飲んで食べて・・幸せ。昨日は得意のポテトサラダとハンバーグを必死で作って、大好評。また暫く会えなくなるので、去るのが辛い。しかし、私の日本の家族も待っている。愛猫ジローがオーブンの中で無事生き延びているか。
●こちらでずいぶんお世話になった美代子さんの家に２度行って、お昼をご馳走になって、後は楽しいお買い物。彼女が住むSevenoaksという郊外のショッピングストリートにはチャリティショップ（即ち中古屋）が４軒もあって、私の10月のお衣装は、今更何を隠そうや、大体、そのどれかの店で見つけたものだった。今回はまだ秋・冬物が出ていなくて空振りだった。今年は35周年なので、特別にお洒落がしたいのに、どうしよう。23日の記念講演会のお衣装は何度も着ているタイシルクのワンピース（半袖）＋ジャケットにした。
●夫の友人夫婦が夕食に招いてくれた。最近越したばかりのフラット、今までは地下から上は3階まであって、上り下りしていたのを平面のマンション住まいに変えた。新居はハイストリートケンシントンというちょっと高級エリア。なんと数件先にあのベッカム一家も越してきたとか、引越しの日は報道陣が山を成していたという。ついでだが、先日ランチに行ったレストランを出たところで、みなが写真を撮っている。何だと思ってみたら、誰か芸能人、しかも私も見たことがある顔ではないか、誰だったろうか？思い出せない。
●「誰だったかなあ」一晩考えて、はたとガッツポーズ。ケーブルTVで夜の11時ころ流れる「The Tudors」という英国王ヘンリー8世のドラマ、あの王様役の俳優だったではないの。シッパイした、すぐに思い出していれば、私のこと、「ヘンリーさん、日本の王女とtwoショット！」なんて近寄ったものを。数年前、カムデンタウンという人気の街で、あのジュード・ローが両手に子供の手を引いて歩いているのを目の前に見て一瞬息が止まった。まさか、本物？ウソでしょ。後日、彼がカムデンに住んでいると聞いて、決まり、だった。
●何の話をしているの、会長さん、ニューガンでしょう。はい、たった今から思考回路を入れ替えて、本職に集中します。23日の講演会「乳がん、再発を生きる！」、このテーマの解説を詳しく書いて、この次の巻頭に載せる予定。乳がんは再発しているか、再発の怖れが濃くある人が患者であって、それ以外は同等とは言えない。勿論、軽傷、ではないが、再発患者と一緒に、がん患者と呼んではならない。こう言うと、感情的に怒る人がきっといる。でも非難されてもかまわない、私はただ再発患者のがんばりを応援したいだけだ。
●会員の皆様、ニュースレター131は届いたでしょうか？よい出来だったと身内が言っていますが、身内で礼賛してもね、それで、あなたの感想お待ちしています。張り合いになる。さて、今、朝10時、午後4時半に空港行きの白タクが来て、約1時間で到着すると、出国手続き。大きなスーツケースを引っ張って、おばあさん、よくガンバリますね。お付きがいる身分になるには今からでは遅すぎる。では、高熱出して唸っている日本に帰ります。
