●また長らくのご無沙汰でした。実はいろいろハプニングがありまして、頭がいっぱいでした。まず昨日ですが、20年以上生きたワット家の老猫キティが他界しました。老衰です。生まれたばかりの捨て猫を拾って、ずっと育ててきたので、猫とは言えど、やはり別れが悲しくて泣きました。しかし、それにも増しての悲しみは、我が家のあと1匹の猫ジロー(6か月)が4階のベランダから墜落、上腕骨折、入院手術、そして、今は自宅で檻の中。片道徒歩20分の動物病院まで何度も往復して、あとは来週抜糸に連れて行くのですが、問題は神経がうまくつながっているか、いない場合は生涯のビッコ猫になる可能性もありです。

●ペットの生死の話は飼っていない人には全く興味がない。反対に飼っている人は同情して慰めてくれるので、つい一部始終述べてしまう。たかが猫、されど猫。タイの孫、リラや韓国の朴さんや香港の竹本さんが家に泊まって、このチビ猫ヤンチャを知っていて、かわいがってくれているので簡単に殺すわけにはいかない。何とか元通りに治ってほしいのですが、かつてのようにフルスピードで走り回ることができるか、今も曲がったままの手先を見ると大いに疑問。

●事務局では目下、次なるニュースレターNo.129 の作成で忙しくしていました。が、年内にはとても完成できないので、急きょ、臨時ニュースを出すことに決めて、昨日は丸一日掛けて原稿8ページ、読み物満載、を印刷屋に送りました。年内発送を強く要請したので、昨日の内に入稿しないとできないと脅されて、それは頑張りました。会員のみなさん、楽しみに待っていてください。暮れの大掃除の合間に読む、愛情いっぱいレターが届きますよ、全国会員さん向けのレターの回数が今年は少なかった、反省しています。

●ニュースNo.129はあけぼの会正式会員さんだけではなく、レター会員にも届きますが、今回の目玉は、7月に開催された三重支部での佐々木康綱教授(昭和医大腫瘍内科)の講演記録です。腫瘍内科医ですから、薬について、詳しく専門的に解説されていて、まとめている私たちが理解できない程、高度な中身、でも実際にその薬を服用治療中の患者にとっては最高の参考書です。あの内容は、医師だけの学会で話すのと同じ水準です。乳がんの薬には日進月歩という言葉がぴったり、また、あれがダメならこれ、の選択枝も豊富。

●今日は12月20日、例年なら、飛行機に乗って世界へ飛んでいる日。というのも、クリスマスシーズンに入ると、飛行機代が普段の3倍くらいになって、20日がその境の日。それで、毎年20日前に出国していた。今年は実に10年ぶりくらい、どこへも行かないで、日本にいる。クリスマスは本来なら家族が一緒になるのだけど、今年はこの慣例をお休みして、めいめいが自分の住んでいるところから動かない。やはり一家の主だった夫がいなくなって、いないさみしさをみなで認識し合うのも悲しいので、集合はやめた。

●代わりに食事に誘ってくれる人がいたり、手がかかる療養中の猫がいたり、暮れの30日には息子がイギリスから来てくれたり、楽しみが待っている。何といっても、私にはまだあけぼの会の仕事があり重責もあるので、気を抜いてはいけないのだ。今回の猫騒動で、つくづく思ったのは、人生何があるかわからない、何があっても、ただ一つずつできることをしていくだけで、悩んでも叫んでも問題は解決されない、という哲学だったのです。

Mailto
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