●9月ももうすぐおしまいになる――、またまたご無沙汰をしてしまいました。秋の大会(10月12日)を控えて、何かと気ぜわしくて、神経を集中できなかった。25日から韓国の朴さんがご主人と3泊お泊り、先程、ようやく去りました。静かになって、ほっと一息。友あり、遠方より来たる、また楽しからずや。ハイ、その通り。せっせと朝夕の食事を作って、疲れましたが、結構燃えました。ご主人が私の手料理、ちょっと洋風なので気に入って「このホテルは7つ星」と感動してくれる。すぐその気になって、更にガンバル会長さん。

●しかし、本職は乳がん、シェフじゃない。再発して何年も薬を飲み続けて、なんとか人並みに生活してきても、やはり、遂に薬も使い果たして、他に使う薬がないとか、薬があっても体が受け付けられない状態になる、そんなときが来る。希望という文字が薄らいでくる。それなのに、世の中が、乳がんをますます軽視して、死ぬ人などいない、というような風潮ではないか。がんも本来のしつこさは変わってはいないのに。何が進化しても、あの小さい悪玉細胞を全滅させるのは至難。畏怖はしても、ゆめゆめ楽観はできない。

●あけぼの会は患者の闘病の支えになりたいと願って36年、今も変わっていない。以前より強く願っている。まじめな活動をまじめな患者のために続けている。まじめに闘病している患者をなんとしても生きさせてあげてほしい。この願いを医療側に伝えるのだ。医療側も必死なんだけど、最近は「全摘して再建」などと、再建に力を入れているような乳腺専門医もいる。形成は形成外科医に任せてくれ。患者は時代の流れなどどうでもいい、再発しないか、再発しても生きられるようにしてほしい。無理なお願いとわかっていても。

●今度の秋の大会(10月12日)には、がんセンター中央病院から二人の患者思いの先生が来てくださるので、これを切々と訴える。そのとき、長年治療を続けてきて厳しい状態の会員も来る予定なので、そういう人たちに真実の思いを語ってもらおうと考えている。再発治療を継続してきて、今、何を思うか?本当は、何を、どうしてほしかったか?生の声を先生にぶっつけてほしい。ドクターたちもそんな声を聞きたいと思う。貴重な資料。

●私はいつもあけぼの会の会員はレベルが高いと見ている。たとえ、診断治療に少しの不信感を持っても、それをすぐに主治医一人のせいにしたりしない。状況を総括的に考えて、過去は恨まず、気持ちを瞬時にコントロールして、よい方向に持っていくよう、考える。このマナーと判断力がいい。お利口さん過ぎて、我慢強すぎて、気の毒になるくらいだ。しかし、病気を少しでもよくして、生きていきたいのだから、じっと耐える。

●36年の間、全国あちこちで何回も大会、講演会、相談会を続けてきた。講師にお迎えした先生がたがどなたも患者思いで、治療に熱心で、患者に希望を与える未来志向だった。
しかし、今回は国立がんセンターの先生お二人、お国を代表するようなお立場?と、こちらで決めて、しっかりお話を聞いてから、「だけど、先生、そこがなまぬるいんじゃない?」
的な発言で攻めようと攻撃準備をしている。もちろん礼儀正しく、やんわりと・・・

●テレビでしか見たことがないあの大宅映子さんを見に来て。あの人、すました顔で冗談を言う。菅野さんのチェロも今からうっとり。12日はどうぞ、青山方面にお越しください。    ワット Email:akebonok@d9.dion.ne.jp 
  

 

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