●【あけぼの東京】も他県のマネをして、「新年会」をしました。参加者はインフル・ドタキャンがあったりして、17名だけ。が、少なくていいこともあり。先ず、熱々のカレーランチ、これは50人もいたら出来ない。会場の1階にある喫茶店からの出前で、しかも部屋でお皿に装ってくれた。(皆さん、知ってましたか、この「装う」の漢字。皿によそう、着る物を装うは同じ字でもよそおう、ね)集合写真は前回の神奈川に勝てないので、食べているところを撮ろう、と最初に言っておきながら、食べ始めたらすっかり忘れて、気付いたらお皿はカラッポ(写真→)、見よくない。それも全員のお顔は写せなかった、写ってない人、ゴメン。
●めいめいの自己紹介の始まり:目下治療中の人、完治組(治療はしてない人)と分かれ、抗がん剤の副作用が強すぎて、限界で、途中でやめているのはKさん。それに対して、先輩のSさんが抗がん剤を自分の意思でやらないと決めて、他に出来ること(主に玄米など食生活の徹底)をして20年近く生き延びていると話しした。10年前に両胸の再建もしている。玄米でがんが治るとは誰も思っていないが、こうなると、抗がん剤が本当に必要だったのか、という疑問は湧く。Kさんはこの体験談で少しほっとしたのではないか。
●他に、最初から手術不可能で、手術をしないまま、2年3年とがんばっている人が二人いた。17分の2、確率高い。Nさんは液が出続けているので、今はタオルを当てていて、匂わないかと心配していた。でもニコニコして、会場の机の設定のとき、教室型だったのを、コの字にしようとみなを先導した。私はこういう一瞬を見逃さない。この人、やるな、とうれしくなる。どんなに大変な状況下にあっても、堂々と人を動かす、この人間力が尊いと思われるのだ。どんなときも自分をしっかり持っているNさん、あなたはエライ。
●もう一人のHさんも飄々としていて、「一日一日を楽しく生きることに決めている」とスマイル。しこりは2.8センチだった。リンパ節にも血管にも転移はなかった、それが何故手術できなかったか、一足飛びに肝臓に転移していたからだという。こういう人、他にもいた。タチの悪いがん、何も出来ない。昔なら、何でも一応切って取った。でも今は無意味、と見做して切らない。患者は爆弾をかかえたまま、他の人と同じように生活をする。心中はいかがなものか。いつも思うのだが、みなといるときは笑顔でも、家で一人になったとき、突然さみしさに襲われるのではないかと。孤独は、たとえ家族とでも分かち合えない。
●あさってはイタリア語教室、第1第3火曜日です。
今日の一首: ゆらゆらと 水絵に浮かぶゴンドラに 愛猫ジローと揺れてヴェネチア
(水絵:水彩画)
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