●冷たい雨が降りしきった日曜日、【あけぼの東京】2回目の集まり。悪天候を心配したが、それでも15人も来てくれた(元事務局スタッフの島崎さんと元会長も入れて)。内5人は始めて参加、HPを見て来た人、確率的にすごい。みなさん、50代前半の若さ。15人中、再発治療中が7人、この確率はかなり高い。あと再建について知りたい、が2人、実際に再建済みが一人、エキスパンダーを入れて手術日が決まっている人が一人。
●最初に自己紹介をして、残り1時間15分は「再建」と「再発」に分かれて話し合った。わいわいと、すごい盛り上がりようで、総人数は少なかったが、めいめいが存分に話ができて大満足の様子。集まりを続けてほしいという声が上がったので、次回から〈あけぼのハウス in Tokyo〉の再開を正式スタートさせてもいい感触を得た。
●再発組の中には、先回紹介した最初から転移がわかって手術不能の人が二人含まれていた。一人は脳にも転移、全体にガンマー(だったか)を当てたが、今は平穏。あと一人は、もう(望みがないので)治療を諦めるか、くらいに言われても諦めずに抗がん剤3剤を選んで治療再開して、結果、白血球が下がって1週間動けなかったが、今は回復したという人。この二人がニコニコとやさしい笑顔で、病気をかかえている人に全く見えない。
●その他の人も命を脅かす要素を抱えて生きているくらいなのに、いいお顔をしているのだ。感服する。みな一つの関門を潜り抜けた’さわやかさ’さえ見せている。もっと感心なのは、治療や不安に耐えていることだけでなく、耐えた上で、普通の人と同じように日常をこなしていることだ。この強さを認めてほめてあげてほしい。
●帰りに有志でお茶を飲んだ。またおしゃべりの続きで、延々と2時間近くも粘ってしまった。話題が広がって、「やはり病気を治したいのなら、素直にならないとダメ」という話になった。要するに「自分の病気について疑問があれば人に相談する、人の忠告に素直に耳を傾ける、この謙虚さが大事で、人の言うことを聞かない、聞こうとしない、そんな人は損」という結論。素人ぽいのだが、体験から得た説得力のある結論だったのではないか。あけぼの会に集まる人はみな哲学者並みに賢いからうれしくなる。
今日の一首: 今生に借り遺さずに逝くという富士にもいまだ登りおらぬを
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