▲コロナ蔓延がいよいよアメリカに移行して、いい加減発言の大統領の話には誰も耳を貸さなくなり、昨日カリフォルニア州が4千万の全住民に外出禁止命令を出した。食料の買出しや薬局行きは例外として。NY、コネチカット、イリノイ州も同じ「禁止令」を発動した。中国に「アメリカは貴重な期間を無駄にした」と言われている。先人に習うべし。国内からも批判の声が上がり始めて、選挙を控えたあの人の雲行きが怪しくなっている。
▲イタリアの悲劇は日ごとに増すばかり。感染者、死者の数が中国を抜いて、世界一になってしまい、昨日一日の死者数が627という恐怖、激震。軍が出動して遺体を運んでいるという。限られた地域では処置仕切れなくて分散させている。病人も今日から他の地域に送り込んでいる。ただ、もともとが明るい国民性、ベランダで、毎夕6時に時間を決めて、国歌斉唱をしたり一斉拍手をして、昼夜働き詰めの医療者に感謝と声援を送ったりしている。少し救われる。
▲悲劇といえば、米ニュージャージー州の1家族の内、4人が次々にコロナで亡くなったという。11人の子を持つ母親がファミリー食事会をした後、母(73)と年長の男の子2人と女の子の計4人(みな50代)が死亡。現在も3人が入院中で、内2人が重体という。これこそ、濃厚接触、典型的な密室の集団感染。この困難を共に分かち合うにも原因が原因なので1ヵ所に集まれない。これも悲劇。嘘のような本当の話とはこのことだろう。ちなみにNJ州はNY州とハドソン川のジョージ・ワシントン・ブリッジで繋がっている州。
▲イタリア、中国についで、世界3位のイランでは10分に一人の割りでコロナ死が起きているという。何故か?イランでは今がお正月(日本の春分の日と同じ日)、3万人の人々が移動している。しかし、この危機に及んでも国が移動をストップしていない。封鎖もない。何故か?危機を実感していないか、死ぬときは死ぬという考えでもあるらしい。医療者も数多く亡くなっている。十分な防護服がなくて、国民の寄付に頼っているが、それも殺菌しないと使えない、とか信じられない話をしている。
▲そんな中、昨日、ギリシャから2020東京オリンピックの聖火が届いた。歴史に残る火のはずだが、さい先不明感が漂う中で、赤々と燃えていたとは言い難かった。強気発言だったIOCのバッハ会長も遂に「他のシナリオも検討している」と、するりと、あいまい発言に切り変えた。柔道の山口香さん(JOC理事)が「毎日新聞」の取材に応じて「アスリートが十分練習ができていない現状では延期すべきだ」と言ったとある。あの舛添さんも「延期か中止」とテレビで言ったのを聞いたのだが、何の番組だったか定かでなくなった。
▲いずれにしても3連休は自宅蟄居、近くの人気の目黒川の桜もまだ見ていない。かつての事務局の7階から見下ろした満開の桜が懐かしい。事務局の部屋の雰囲気が懐かしい。 ワット takakowatt@gmail.com
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