1年のブランクを取り戻すお喋り会!<br>  左から桑野、下川、斉藤、島崎のレディス   1年のブランクを取り戻すお喋り会!
左から桑野、下川、斉藤、島崎のレディス
昨日、元スタッフが1年ぶりにワット食堂に集合、ランチ会をした。みな1年のブランクを感じさせない達者なよいお顔で再会を喜んだ。ただ欠員1名、国府浜さんがいなかった。3月にさっさと死んでしまったのだ。亡くなる2週間前に一人ずつに電話をして、最後のお礼を言った。勿論私たち誰も、あれがお別れの電話になるとは思わなかった。

経理の仕事に精通して、右膝の上で指算盤をして、お酒好き、百万単位の現金をショルダーに平気で持ち運び、一度も怒ったことがなく温和、いつもニコニコ、いい人の見本のような人だった。生涯を通じて、地域で、障害のある人のボランティアを本業のようにしていたので、その延長で【あけぼの会】にも手伝いを申し出てくれたのだと、今ころ思う。

それにしても事務局は逸材揃いだった、これも今つくづく思う。第一、女ばかりの患者会が事務所を構えて、何より、あの天下の有楽町・朝日ホールで年1回の全国大会、大それたことを当然のようにやってのけた。定員636人、毎回ほぼ満員、しかも全国津々浦々からの参集、元はと言えば、みながん患者なのだ。大会の運営は斉藤さん、下川さん、島崎さん、渡辺さんの4人が会場の打ち合わせから当日の段取りも決めてくれて、私はただ舞台に登ればいいだけのように準備万端整えてくれた。

毎年、時間通りに始め、時間きっちりに終えて切り上げることも私たちは上手に為し、それはホールのスタッフも一目置くほどだった。他の主催者で時間を守らない人たちもいたのだろう。全国のみなさんを遠い順に名前を上げて紹介する時間を大事に思っていた。飛行機・新幹線・電車に乗って来てくれた人たちがそこにいる事をみなに知ってもらう、それだけのことだが、私たちが一人一人を心から歓迎していることも知ってもらいたかった。

故永六輔さん、あの超お忙しい方が毎年欠かさず見えて会場を沸かせた。事務所から、今年は何日ですか、と確認して【あけぼの会】を優先してくださった。すごいことだった。講師の先生がたもどなたもリラックス、和気藹々、壇上とフロアが一体となって笑いが絶えない、そんな楽しい一日を作り上げた。あのホールの雰囲気がたまらなく懐かしい。

ランチ会報告が全国大会の話になってしまった。まかない担当の私は前日から仕込み、当日は朝から時間見ながらクッキング開始、お客さんは到着するや、おいしいおいしいと猛スピードで食べ始める。殺気が漂う。メインが終わると、めいめいのおみやげスイーツとお喋りが始まる、閉会は4時だった。楽しい時間は知らぬ間に過ぎる。次はいつになるか、もっと頻繁に会いたいとみなが思った。いい仲間がいることはいいこと、最高の自慢だ。    ワット  takakowatt@gmail.com

今日の一首:
地球無限どこへでも行け子らを出す 気付けば一人この家に一人   
 

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