この燃える黄金色から力をもらいましょう!<BR> 撮影:前田こずえ(東京)2021/10/5この燃える黄金色から力をもらいましょう!
撮影:前田こずえ(東京)2021/10/5
今年も早や11月霜月、「月日は百代の過客にして、行き交ふ年もまた旅人なり」、何となく思い浮かべている。芭蕉は1600年代の人、今から400年以上前に詠まれた俳句が今も残って、私が死んだ後も残る。クラシック音楽も絵画もベートーベンとかミケランジェロとか、古い古い作品が残って、人は今も観賞・感動している。では今の時代の傑作はこのように後世に残るのか?いわゆるクラシックのチャイコフスキーやピカソの絵には加えられない。永遠の名作に一つの新作も加わらないまま、それらのみが残る。永遠に絶対なのだ。

目黒区の検診で今年は二つ引っかかった。貧血とクレアチニン数値。ヘモグロビン、赤血球が下がって、クレの方は昨年よりまた上がった。体重も2キロ減ったので、クリニックの先生は胃カメラを勧める。5年くらい受けていないから、素直に予約をした(11/12)。胃がんだったらどうしよう、一応心配している。がんは一人一つにしてほしい。あの国府浜さんも胃も切って、最終的にはそれで亡くなった。病気なんてものともしない人だったのに。冷たい秋風が吹くと、富樫さんや国府浜さんをしきりに思い出す。会いたくて泣いている。

わが夫も年明け1月12日が10年目の命日、ロンドンの寒い夜に亡くなった。当時、日英を往復していた私はちょうどこの日に日本に帰るチケットを予約していた。夫が引き留めたのだと思う。死に行く人にも意志がある。彼の誕生日は10/15なので、先日、娘と孫と息子の友達のジーノとにぎやかにHappy Birthdayをした。生きて在れば85歳になったか、やりたいことが山ほどある人だった。今思えば、非常に頭のいい、人にやさしい人だった。 生きたい人が存分に生きられない。命は生まれたときから決められていると言うから。

感染が全国的に劇的に減っている。果たして?と疑いたくなるが、真実なのだ。もう気兼ねなく集まってもよいものか、保証がないので決断できないのが実情ではないか。しかし、人生は決断、しなければ前進も変化もない。昨夜ハロウィーンでにぎわった渋谷の若者たちのワクチン接種率が不明。あの密集から第6波が出ないか、みな案じている。私はいい加減、自粛に辟易、個人的には映画でも観にパッパと出ることに決めた。そうしないと毎日の蟄居が当たり前になって、出不精が身に付いてしまっている。これがいや。

さて、私は今からYouTubeで辻井伸行さんのピアノを聴く。これが近ごろの楽しみ!実はコンサートも映画も自宅で結構楽しめる。これもよくないと思っている。前回書いたナンクロにも日夜没頭、疲れ果てて解き終えた達成感がたまらない。 ワット  takakowatt@gmail.com

今日の一首:
ふた月の余命淡々と告げる友 身支度とっくに済ませたという   
 

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