●みなさん、既にご存知のように富樫さんの具合が急激に悪化、目が離せない状況になっています。昨日、また緊急の形で、再入院しました。会ってきたのですが、体が一回り小さくなってベッドにちょこんと座っていました。先月31日に緊急入院して、4月4日に一時退院、それから昨日の再入院までの間(9日間)になんと3キロも体重が減った、と悲しそうな声でつぶやいていました。普通では考えられない痩せかたです。物が食べられない、一口食べただけで苦しくなるのですが、それにしても尋常ではない。
●1月に肝多発転移が判明。それでも、つい1ヶ月前までは元気印そのもので、あの3・11地震の日も仕事をして、帰宅できなくなった竹内スタッフと私の家にお泊りして、みなと同じだけ、もりもり食べました。ただ、寝付きが悪く、眠剤3種類のんでも夜中に目が覚めるのが難題でした。しかし、楽観ムード。それが1カ月も経たない内に、本当の病人になってしまうなんて。今までに肝転移した人の体験記やブログ等を読んでも、4年位はがんばっている人が多いので、4年先を見据えて、勝負はこれからだと思っていた矢先。
●『多発肺転移、多発肝転移。病変はそれぞれ拡大している。腹水が出現しており、腹膜播腫の可能性もある・・・中略。 肝実質は著明に腫大・・・。両側横隔膜下、骨盤内に腹水貯留を認める。その他腹膜がびまん性に軽度肥厚・・・少量の腹水を反映していると思われる。播腫の可能性がある』(あけぼの会HP・富樫さんの日記より)これって津波のように誰も止められない状況なのですか。先週木曜に始めたジェムザールを明日もする予定。暴れる肝臓を叩く目的と思われます。が、「高カルシウム血症」も再燃しています。
●気丈な富樫さんは主治医にカルテをそっくりほしい、とコピーをもらっているので、上記のようにすべてを知っている。うその慰めは通用しない。でも当人の心中は穏やかではないでしょう。なんで、治せない、治らない、と腹立たしくて、大声を張り上げたいはず。誰かに縋って泣けたらいいのに。金曜日には九州からお姉さんが駆け付ける予定、その時は泣いて。私もイギリス行きを少し延ばしたのですが、富樫さんが好転して一時退院するまでは日本にいます。毎日会いに行って、逐一、報告をしましょう。
●富樫さんを慕う人は全世界、韓国、台湾、アメリカ、香港、マカオ、あちこちにいます。みなさんから愛の励ましが次々届いて、地震の被災者みたい。でもこれは会に取っても震度6強の地震、主軸が揺れている。つくづく思ったのは、会長の代わりはいても、富樫副会長の代わりはいないこと。それほど、あけぼの会に取って、なくてはならない人なんです。どうか、ジェムザールが奇跡を起こして、もう一度、元気な富樫さんが復活することを、みなさん一緒に祈って!愛のメールを、励ましのエールを、どんどん送って!
●このたび、富樫さんの治療方針について、主治医はもとより、渡辺亨先生、中村清吾先生、首藤昭彦先生、箕輪良行先生がたに貴重なアドバイスをいただきました。先生がたが心底、彼女を愛し、心配し、最適な治療で病状が少しでも改善されることを祈ってくださいました。この場をお借りして、深くお礼を申し上げます。今後ともお願いいたします。