●たった今(5/28pm)、電話で話をしました。声に張りがあって、ほつとした。木曜日、ジェムザールの日、一日中待っていたのに、ナシノツブテ、祈る気持ちだったのに。しかし、翌金曜日、手を変えて、タキソールをしました。そして、今日、もう効いた感じ!食欲もあれば、肝臓の腫れも少し退いた実感がある、何より気力が湧いてきているのがわかる。でも歩くのは辛くなってきた。シーツ交換の間、ロビーまで点滴棒に掴まって、そろりそろり歩いたが、しんどかった。732号室からロビーまで距離があるにはある。

●九州のお姉さんが木曜の夕方から来てくれているので、すっかりお任せして、私はお休みしている。富樫さんの両親はもういないので、お姉さんが唯一の身内、姉と妹の久しぶりの再会だった。ただ遠距離なのと、仕事も持っていて、家族もあるので、そう、しょっちゅうは来てもらえない。聞けば、今日は息子さんの29回目の誕生日だそう。病室でHappy Birthdayのミニパーティをすることに。ご主人が一旦病室に来て、それから、町へご馳走の買出しに行った。病人が、にわかにお母さんになって、幸せそうな声だった。

●カルシウム値が今まで最高、16.6まで上がった。他の血液検査の数値も余りよくなくて、げんなりしていた。連日2リットルの水を点滴で入れていても、数値は改善されなくなった。倦怠感からか、眠くて、夜は8時過ぎから寝て、朝まで起きないという日が2,3日続いていた。そこへ、タキソール、効いてくれ!副作用がどう出るか、それ次第で、週明けには2回目ができるはず。薬剤に絶対なる信頼を寄せて、がんに体当たりしている患者の見本のような人。ポジティブだから、主治医も次々と打つ手を出してくる。

●さて、私の心臓です。木曜午前10時、ようやく決心して、三宿病院へ行ってきました。あそこはいい病院ですよ、自宅から歩いて、私は足が速いので、15分くらい。内科の先生が心電図を見て、首をかしげて、循環器専門医に見せに走っていった。えっ?やっぱり?「血液検査をして、循環器医に行くように」と回された。内科で1時間、循環で1時間、2時間もおとなしく待って、やっと本番、専門医は心臓が異常とは思わない、しかし、念のために超音波とトレッドミル検査をしましょうね、と予約を入れてくれた。

●「まあ、大丈夫だと思いますね、でも、お年がお年だから、きちんと検査を」と、二言目にはお年と言われる。考えてみると確かに老齢、なのに、今まで一度も人間ドッグとか受けていない。「ヒコーキに乗りすぎですか」「ワイン毎晩一杯半飲みますが・・」「導眠剤も毎晩のんでますが・・」と並べると「そんなことは関係ない」とそっけなく一蹴された。恥ずかしかった。マンションにエレベーターがないので、4階まで登り降りしているが、いいのかなあ。いつもあたふた、ばたばた、しているのがよくないのかなあ。

●月曜日に「治験」についてのプレゼンテーション30分、これが心臓によくない。いろいろみなさんに教えてもらったりネットで調べたりして、ますます頭の中がこんがらがって、まだまとまっていない。お年なのに、ストレスになる仕事を引き受けるからいけない。何を着て行こうか、こんな瑣末なことに頭を使って、そんな余裕はないはずなのに。

●富樫さんには、「これが終わるまで待っててね」と言ってある。

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