●しばらくご無沙汰していました。あれこれ忙しくしていたら、月日だけが走り去り、時は春。そして、目黒川の桜も完全に散り果てて、新緑の葉桜が川面を覆い尽くしています。あけぼの会事務所のあるビルの7階のベランダから眺める桜世界はため息物です。今年は東京の桜が九州に次いで早かったとか、テレビで目黒川の桜満開が写し出されたようで、会員さんからその報告が届きました。今朝のニュースでは山形が今日、満開とのこと、狭い日本の桜前線、毎年のことですが、国を挙げて「桜咲く」を謳歌している、のどけさよ。
●4月6日~14日まで、娘が孫を連れて、バンコクから帰省、ネコのジローと仲良く遊んで帰りました。着いたのが早朝6時、去ったのが超早朝1:30、羽田発着便、こんなフライトがあること、知っていましたか?送り迎えが大変でした。以前は孫がネコ・アレルギーで困ったのですが、今回はなぜか娘が発作を見せて、それがぜんそく状態になって、夜一睡もできなくて、病院から薬をもらってようやく寝られたといった想定外があり、予定が狂ってしまった。佐渡のおばあちゃんに会いに行くのを、やむなくキャンセルした次第。
●佐渡の母親は齢97、一人で暮らしている。頑固で他人の言うことを聞かない。ヘルパーさんは、決まりで、当人が使う部屋しか掃除しないので、家の中を想像しただけで、私は怖くて、帰りたくなかったので、ホッとしたという親不孝者。最近、自分も更なる老い先を考えるようになり、ホームに入るお金もないので、人に迷惑をかけないで死ぬ方法は何?なんて縁起でもないことを思いめぐらしている。もっと楽しいこと、建設的なことを考えるべきなのにね。誰か、私に生きる希望をください。
●栃木支部20周年記念大会、3月31日。100人入りの会場に定員オーバーの人が集まる盛況で驚きました。帰りがけに夫婦で来ていた60代の患者に声を掛けると、何と重度のうつ病、ご主人もどうしていいか困っておられた。乳がんのあとに、そうなる人がいるのを知っていたが、この人は何度も「死にたい」と言うので、「ご主人や子供さんたちを悲しませてもいいの」と聞いて、もっと他に効果的な言葉があるはず、とあわてていた会長さん。精神科にかかっているが、安定剤を出してもらうだけで、余り助けになっていないふう。
●ところ変わって、あけぼの会事務所。ここ数日、相談の電話が脅迫めいていて、応答したスタッフは半泣きにされた挙句、憂鬱な気持ちを引きずって家に帰ることになっている。「ここは、あなたの不平不満の捨て場ではないのですよ」顔が見えない、名乗らなくてもいい、この利点を利用して、何でも好きなことを長々と一方的に言って、私が電話をもぎ取って「あなたとの会話はここまでで十分、失礼します」と切るまで聞かされる。これじゃ、電話相談ではなく、誰にでもいい、文句を言いたい人が掛けてくるだけのこと。
●ホトホト、ボランティア稼業に疲れています。もとはと言えば、私たちだって、同じ患者なのに、かわいそう過ぎるでしょう。全国の支部でも電話暴力に参っている支部長さんがあちこちにいます。みなさん、我慢して、それでも優しい心を忘れない。何と、けなげこと。人様の役に立ちたいという清い精神一筋で続けているあけぼの会のボランティアをいじめるなんて、この会長が許さない。文句あったら、出てきて顔を見せなさい。