ステージⅣ、今も治療中
新潟市の自宅でパン教室を開いた翌年、体に異変を感じました。胸にしこりを見つけたのです。30代で乳がんになりました。すぐに右胸全摘リンパ郭清にの手術を受けました。そのとき、一番気になったのが「パン教室を続けられるのか」ということでした。
手術で手が上がらなくなったらどうしよう・・・。生きがいだった教室に復帰するため、懸命にリハビリに励みました。退院後、すぐにパンをこねてみました。良い生地ができてホッと胸をなでおろし、主治医の先生に出来たてのパンを食べてもらいました。
しかし、術後12年目に肺などに転移していることが分かりました。教室を続けようか迷い、生徒さんに相談しました。「体調が悪い時はもちろん休んでいただいて結構ですが、ぜひ続けてください」と励まされました。(連載第2回から・中略)
(7月2日から全10回)
①パンの魅力(7/2) ②生きがい(7/3)③パンは発酵食品(7/7) ④自粛生活を楽しく(7/8)
⑤天然酵母(7/9) ⑥驚きと喜び(7/10) ⑦ふただけの謎(7/14)
⑧レーズンカレー(7/15) ⑨たちじゃこう草(7/16) ⑩カヌレ(7/17)
【私の病歴】
1996年(39歳) 右胸全摘手術、
ホルモン療法(ゾラデックス)2年間
1997年(40歳) あけぼの会に入会
2004年(46歳) あけぼの会新潟支部支部長
2007年(50歳) 乳がん再発・遠隔転移、
ホルモン療法(ゾラデックス、ノルバデックス)
2008年(52歳) 卵巣切除(腹腔鏡)
ホルモン療法(ノルバデックス→アリミデックス→アロマシン)
2018年(61歳) 治験(KHK2375の第Ⅱ相臨床試験)に参加 ※
2020年(63歳) 治験終了(アロマシン継続)
※ ホルモンレセプター陽性乳がんの患者にはたいへん期待された治験薬でしたが、海外で第Ⅲ相試験が中止になり、日本でも治験を継続する人が激減し、私もやめることにしました。