日時:2019年7月25日(木)13:00~15:00
会場:市立長浜病院
参加:会員16名  

7月25日、梅雨もようやく明けた夏空のもと、市立長浜病院にて〈あけぼのハウス〉を開催いたしました。
今回も同病院外科で乳がんの診療に携わっておられる東出俊一先生がご出席くださり、先生を囲んでの
〈相談会風あけぼのハウス〉となりました。
参加者からは、主治医には面と向かってなかなか言えない不安や疑問が次々と飛び出し、それに対して東出先生からは熱のこもった回答やアドバイスがありました。
「若年からホルモン療法を開始し、女性ホルモンが止まることで不調が出たり、老化が早まるのではないかと心配だ。」という不安には、「不調には薬などでの対症療法がある。将来的な薬の影響への不安は、今のところそういう観点から調査したものがあまりないのが実情。ただ、個人的には、若年性乳がん患者の〔二次がん〕のリスクも考えていくべき問題だという思いはある。」とお話がありました。
また、再発転移中の方からの「化学療法で、今の薬から次の薬へ変更のタイミングに悩んでいる。」という相談には「医者としても判断が難しいことだが、良い新薬も出てきているので、そういうことも含めて休薬や薬の変更を主治医と考えるといい。」とアドバイスされました。

また時々耳にする「術後10年経ったら定期的な検診を卒業してもいいのか?」という質問には「対側乳房のチェックや晩期再発のこともあるので、検診には必ず行って欲しい。」と、強い口調で話されました。
今回は術後まだごく浅い方や術後何十年経過されている方が参加されましたが、先ず〔自身のがんのサブタイプ〕を知っておくことが大事!又、今回、質問を整理してメモ書きにされて来られた方がおられましたが、質問したいことが先生にうまく届き、狙い通りの回答を得ることが出来ました。診察室での主治医とのやり取りにとても有効だと実感しました。
先生のお人柄もあり、ざっくばらんな雰囲気のなかで話は進み、2時間があっという間に過ぎました。医師と患者がこのような距離感で話ができたことは、たいへん貴重なことだと思います。
先生が最後に「乳がんの治療は今激動期。特に進行がんの治療薬は、医者がどれを使うか悩むほど新しいものがたくさん出てきている。希望を持ち続けましょう!」とおっしゃったのが、とても印象的でした。  【報告】渋谷幸子 akebonoshiga@gmail.com

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