日にち:7月30日(日)
会場:大橋会館
参加者:37人
講師:有賀智之先生(がん・感染症センター都立駒込病院 外科・乳腺医長)
テーマ:「ASCO(米国臨床腫瘍学会)2017から 超最新情報」
①医療者に情報を伝えるうまい方法
②本邦における遺伝性乳がん診療の行方
③期待される新薬のこれから

自分の今の症状を医療者にうまく伝えられない→スマホやタブレット端末を活用することで、今までの治療経過、現在の状況等を正確に伝えられる。
例えば進行がんでも、デジタルディバィス活用で「QOLは上がる」「救急外来に行く割合は減る」「サバイバル(長生き)約5か月伸びる(生命予後を改善)」の報告。
昨秋、あけぼの会全国大会で清水千佳子先生(国立がんセンター中央病院)が講演で、今自分のことを記録できるスマホアプリを開発中と述べていたことを思い出しました。

遺伝性乳がん・卵巣がん症候群→BRCA1・BRCA2遺伝子に異変で発症。新薬「オラパリブ」がASCOのトピックに!
駒込病院では遺伝性乳がん・卵巣がんカウンセリング外来を開設。
カウンセリング・検査を実施している。

期待される新薬→CDK4/6阻害薬「パルボシクリブ」 細胞の増殖サイクルの解明からできた薬で、ホルモン感受性(+)・HER2(-)の乳がん患者に使用できる。副作用は下痢。ただし薬価は1ヵ月123万円!
他にも人工知能「ワトソン」にがん治療をしてもらう話や、ASCO開催地シカゴの風景も紹介してくださり、2時間を超える講演でしたが、希望が持てる内容でした。
また、有賀先生は参加者からの相談を休憩時間中や閉会後にも快く対応してくださいました。ありがとうございました!

後半は、会員の前田こずえさんの体験発表
「1年にわたる代替治療をやめて本格的な抗がん剤治療を開始して」と、おなじみのワット会長から参加者全員への呼びかけ。

閉会してもみなさん去りがたく、あちらこちらで話の輪でき、これがあけぼのハウスの醍醐味!と思いました。
(報告:事務局ABCEFコーディネーター 島崎亮子)
2時間もの講演、情熱をもってお話しくださる有賀智之先生、参加者も熱心に話しを聞いていました。2時間もの講演、情熱をもってお話しくださる有賀智之先生、参加者も熱心に話しを聞いていました。

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