テーマ:「検診とブレスト・アウェアネス」
講 師:田中 眞紀 先生(久留米総合病院 院長、あけぼの福岡顧問医)
日 時:R4年12月4日(日)
会 場:ふくふくプラザ(福岡市市民福祉プラザ)603研修室
参 加:27名(会員のみ)
7月に予定していた講演会のためにご用意くださっていたテーマで、がん検診の種類やそれぞれの違い、『ブレスト・アウェアネス(乳がんに関する正しい知識及び乳房を意識する生活習慣)』について、お話ししていただきました。
自己検診とセルフチェックの違い、気になる乳がん治療とコロナとの関連、乳がんのリスクとなりうる生活習慣など、私たちが共通して持っている関心事について具体例を挙げて説明してくださいました。特に、乳がんリスクのQ&Aはとてもわかりやすかったです。
田中先生は乳がん検診学会の理事もされておられます。今回、検診をテーマにした講演をお願いしたことに触れて「コロナ禍でも活動を続けていることに敬意を表している。一般の人が相談するのは乳がん体験者。なかでもあけぼの会は歴史があって一目置かれており、患者さんたちはここから発信される情報は本当の情報だと認識している。」とお話されました。私たちの活動の大切さや、会員一人ひとりが正しい知識を得て情報をお伝えする責任などを感じ、身が引き締まる思いがしました。
『ブレスト・アウェアネス』、まだまだ耳なじみの薄い言葉ですが、無理に日本語訳を付けるのではなく、『ピンクリボン』と同じようにそのままの言葉で浸透させていきたいそうです。私もなかなか覚えられなかったのですが、今回お話を聞いて少し身近に感じるようになりました。
講演後の質疑応答では、講演の内容だけでなく現在の治療の悩みについての質問にも丁寧に答えてくださり、日ごろの不安を解消された方も多かったようです。田中先生がご自身の乳がん体験をお話してくださる場面もあり、先生の笑顔とお人柄に、みなさん、こころをつかまれたようでした。
報告 あけぼの福岡代表 小西洋子 akebonofk@gmail.com
【参加者からの感想】
・分かっているようで分かっていない検診について、とても良く分かりました。また、現在の治療やがんについての話し、さっと分かりやすく、とても勉強になりました。
・とても分かりやすく、詳しいお話を聞けて本当に良い機会でした。運動や食生活など、しっかり気を付けていきたいです。田中先生の元気が出る言葉もすごく励みになりました。ありがとうございました。
・本日は、ありがとうございました。ためになるお話しでした。再発治療をしていると気分が落ち込んだりすることも多いのですが、今日は、元気になるようなお話しありがとうございました。田中先生の「再発転移したら終わりじゃない」とのお言葉に感謝します。再発患者としては、希望の言葉です。
・田中先生のお話しは分かり易くてとても丁寧で大変勉強になり、参加して本当に良かったと思いました。乳がんは常に新薬が出され続けていて、万が一再発や転移しても治療法が沢山あると、明るい話題を提供していただき希望が持てました。田中先生の笑顔は本当に素敵で私はファンになりました。