日時:10月23日(日)13:00~16:30
会場:ウィリング横浜
参加:28名 (会員:27名、講師:1名)
「気をつけたい毎日の食事~美しく健やかに暮らすために Part2~」ということで神奈川県立がんセンターの栄養管理科部長の藤井理恵薫氏に講演をしていただき、後半は参加者の自己紹介の後、グループトークをしました。
講演は具体的でとても分かりやすいお話でした。がんを防ぐ特定の食べ物や食べてはいけない食べ物はないこと、3食バランスの良い食事をとることが大切なこと、塩分を減らすこと、適正体重を維持することなどの基本を伺いました。1日に必要なエネルギー量は標準体重(身長×身長×22)×(25~35)kcal とのこと。その約半分を主食であるごはん、パン、麺類などの炭水化物で摂取し、肉や魚、卵などいろいろなたんぱく質と1日5皿程度の野菜とその他に果物や乳製品などを合わせることがバランスの良い食事とのことです。そして楽しく食事することも大切だそうです。
化学療法中の食事についての工夫も教えていただき、とても参考になりました。県立がんセンターで紹介している化学療法を乗り切るための症状に合わせた「おうちごはん」のレシピカードを用意し、持ち帰っていただきました。
質問には豊富な知識とご経験をもとにした科学的な回答にご自身の生活からのお話なども入れて分かりやすく丁寧に答えて下さって、時間が足りないくらいでした。少人数に分けてのグループトークは話しやすかったと好評で、これからもこのような交流会を開催していきたいと思いました。
あけぼの神奈川代表 牧野葉子 akebonokanagawa@gmail.com
【参加者からの感想】
①講演について
・毎日のことですので、一番知りたいことがたっぷりお聞き出来ました。具体的な塩分摂取量の計算やエネルギーの計算等もとても参考になりました。そして主食がそれほど大切だとまで思いませんでした。これから塩分やバランス等に意識を持って、できるだけ元気にいられる時間を持ちたいと思います。
・すごく分かりやすくお話をうかがいムリせず、バランス、炭水化物OK。楽しくお食事いたします。前向きになれたお話ありがとうございました。
・炭水化物は各食50%摂取すべきとの事、体重が増えると炭水化物をさけることが多かったと思いますが、これからは各食摂取するように心掛けます。たんぱく質を摂ることの大切さ、免疫を低下させない為の食事内容についてよく理解できました。
・栄養の認識が変りました。新鮮な情報を聞けて良かったです。
②グループトークについて
・とても和やかで良い会でした。
・いろいろな病状の方がいらっしゃり、とても精神的な励みになりました。
・何をどう食べるかということは、自己決定できる範疇であるため、みなさん色々な工夫をされていて話が弾みました。しかし、コマーシャルや雑学などから良い・悪いと思い込んでいた食品が、実はそうではないことを教えていただき、情報を正しく理解することの難しさも感じました。