日時:11月1日(日) 14時~16時
会場:キラリエ草津(草津市立市民総合交流センター)
参加:35名(会員22名、一般13名)
第1部「乳がんの治療 ~再発を心配するあなたへ~」
講師 : 冨田 香 先生 (滋賀医科大学 乳腺・小児・一般外科 助教)
ご講演は乳がんのサブタイプ、乳がんの治療から始まりました。再発を心配している参加者にとって一番知りたいこと「どうして再発するのか。」では、腫瘍の大きさ、リンパ節への転移、遠隔転移などについて女性の体を示して説明してくださり良く理解できました。「治療の意義」では、「〇〇をすると再発率が〇%下がる」「△△によって死亡率が 6 分の1になる」など、具体的な数値を交えて説明してくださり、投与をする場合としない場合の違いなどを数字で示され、よくわかりました。また、「再発リスクを下げるために」「禁煙」・「食事」・「運動」・「体重管理」について乳がん診療ガイドラインからお話しいただきました。治療以外に日常生活でできることがあると知ることが出来ました。「それでも、再発したら・・・」では、新しい治療法についても触れていただき、最後に、治療をしていても不安になり、もっと何か良い薬などがないかと思いがちだが、“今あなたがしている治療に自信をもってください。そのことを誇りに思ってほしい。”と、漠然とした不安を払拭できるメッセージで講演を閉められました。
先生の明るくあたたかいお人柄も感じられ、親しみやすく、心に残る講演でした。
第2部「がん治療も仕事も大事 ~仕事をしたい・続けたいあなたへ~」
講師 : 北原照代 先生 (滋賀医科大学 社会医学講座 特任准教授)
今回初めて、仕事についてご講演いただきました。北原先生は県の委託事業(3年に一度実施)「滋賀県がん患者アンケート調査(県の委託事業)」でご一緒している集計や分析を担ってくださっている先生です。アンケートの調査結果や事例を交えて、お話しくださいました。また先生がご担当されている医学生の「社会学フィールド学習」には「あけぼの滋賀」から3名がインタビューを受け、その方たちの声も紹介されました。がん好発年齢と働く世代が重なってきているという現状で、国としても治療と仕事の両立支援の取り組みが進められているが、取り組みが患者さんに浸透していない現状を話してくださいました。
治療には治療代がかさみます。乳がんは特に経過観察が10年と長く、医療費の負担は生活にも大きく影響します。そんな乳がん患者にとって治療と仕事は大きなテーマです。
講師からは主治医に、仕事のことを相談してよいことや、相談支援センターなどの相談 先、パンフレットなどが紹介され、それらを生かせれば、一人で悩まず、必要な支援を受けながら仕事を続けることにつながるのではないかと思いました 。
第3部「語らいのひととき」
3つのグループに分かれてスタッフがファシリテーターを務め、自由にお話ししました。時間が足りないくらいに各グループは盛り上がりました。
私が入ったグループは、ホルモン治療の副作用やリンパ浮腫、乳房再建についての話が出ました。乳房再建については終了後にスタッフの中に同時再建をした方とインプラント再建した方いるので体験を話してもらいました。
北原先生は最後まで残って下さり、各グループを廻ってくださいました。
≪アンケートの感想より≫抜粋
・乳がんになって年月が経ちましたが、時々このように乳腺専門医の話を聞くことで正しい知識をアップデートできるので、とても良いと思います
・冨田先生の話は将来に不安を持っている私にとっては勇気が出る話でした。これから手術などの治療が始まるので、どのような治療があるのかとてもわかりやすかったです。またレジュメにないメッセージにとても感動しました。
・北原先生のお話は、これから治療と仕事を両立しなければならない私にとってはとても勉強になりました。
・会場が明るく、みなさんがよく話されていたことが印象的でした。3部ではいろいろな方からアドバイスいただき参考になりました。ありがとうございました。
・最新情報を知ることができ良かったです。治療と就業の両立支援のパンフレットはよく見かけますが、開いたことがなかったので勉強になりました。明るい表情の皆様にお会いでき、心強く思いました。先生方のお話にも勇気づけられました。ありがとうございました。
報告:あけぼの滋賀代表 菊井津多子