日 時: 9月5日(土)13:00~16:00
会 場:札幌市社会福祉総合センター 大研修室
参加者:62名(会員 29名、 一般 33名)

演 題:乳がんと向き合う ~みんなで学びましょう~

第1部 講演
▶北海道大学病院 乳腺外科科長・教授  高橋將人先生
『ここまで進んだ乳がん治療―個別化医療がもたらす新しい選択肢―』
 肥満がなぜ乳がん発症のリスクに関するのか、「今の体重をキープする」ことが最高のアクションで、身体活動が高い女性は乳がん再発リスクが減少する可能性があり、喫煙により再発リスクが増加する可能性がある。乳製品は再発リスクの可能性は低いなど、患者が気にかかる内容に沿ってわかりやすく詳しく説明してくださいました。また、食事が炎症を左右するので、炎症を促進する食品と炎症を抑える食品を紹介して治療と食事の両輪で進むようお話してくださいました。専門的な治療についての情報もあり、大変勉強になる内容でした。
▶市立札幌病院 乳腺外科部長・乳腺センター長  大川由美先生
『生活を守る乳がん治療とは』
 乳がんを発症した女性に合わせた治療が必要で、たとえば食事を作り家族の健康を守っている主婦は、診断や治療にかかる時間の確保が大切で、そのために生活が崩されないように医療者と情報を共有して治療方針を決定するなど、具体的に乳がん患者の例を示して説明してくださいました。治療においては、可能な限り日常が保てるよう、患者が十分納得した上での治療法が選択できるようにサポートしてくださる先生のお話に大変励まされました。
▶KKR札幌医療センター 放射線科特任部長  永倉久泰先生
『乳がんの放射線治療』
 がんの局所(一部)に放射線治療を行って、放射線が直接当たっていない離れた場所の転移巣までもが縮小・消失するアブスコパル効果という免疫学的な現象を画像で示して、放射線治療の効果の説明が、大変説得力のあるお話で、目に見えない治療をイメージできるようにわかりやすくお話してくださいました。

第2部 会員2名の体験発表&質疑応答
1人目は、一昨年に体験発表をした方で、その時は再発した経緯や治療と副作用のことを話してくれましたが、その時の様子と今回の様子とは異なり、元気な姿に大変励まされました。
2人目は、昨年体験発表した時から、さらに再発した方で、今まさに治療中で、その副作用の様子や、一人目の体験者と同じ飲み薬 ― ベージニオ ― についてのお話がありました。そして会場から「ベージニオの服用を休んでも効果があるのか」という質問があり
先生方から手術の後の再発予防の時と転移があった時では使い方が違うと説明がありました。さらに講演に対する質問も多数あり、盛況のうちに閉会となりました。

アンケートより参加者の声
・3人の先生の講演は、それぞれ視点が違いおもしろく拝聴させていただきました。
参加された方の質問も活発だったので、活気があって良かったです。
・医学書やテレビ・Youtubeと違い体験発表や先生から直接お話を聞くことが出来て良かったです。
・永倉先生の放射線のお話がとても興味深かったです。今までは、がん細胞を焼いて消滅させるだけだと思っていましたが、免疫に働きかける作用があるのは驚きました。
免疫力はとても大切だと思いました。
・2名の方の体験発表から色々な新しい薬の効果や副作用を知り、更にDrからの説明で詳しく分かり参考になりました。
・とても勉強になりました。お医者様の話を聞けて本当に良かったです。
乳がんかもしれないとわかってから心が不安定になりつらい日々ですが、こんな活動をされている団体があると心強いですね。
・どれ位の人達が参加するか心配でしたが、一般参加者が会員を上回り大変良かったです。この機会をきっかけにあけぼの会の存在を知り、励みになってくれたら嬉しいです。
                   (報告者:あけぼの北海道副代表 菊地真弓)

 

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