●豪雨による惨劇、山が崩れて流れ落ちて来て、家々をなぎ倒して、数十の人命を奪って、今なお行方不明者が数十いるという。泥と瓦礫の中に埋もれてしまって、72時間が過ぎてしまった。何とか助けてあげてほしい、と日本中が胸を痛めている。身内や知人であればどんな思いだろうか。10軒もあった家屋が全部、そして8世帯が住んでいたアパートの建物丸々1個が、一瞬にして消えてしまった。としたら、3・11の津波に似た破壊力ということになる。この災害はのちに8・20と呼ばれるのだろうか。

●私の娘一家がバンコクを引き払って、広島に移り住み始めた、この14日のこと。しかし、と言っては申し訳ないのだが、住まいは東区なので、無事でいる。運命を決めるのが、どこの区に住むとか、道路のどっち側とか、1階か2階かとか、そんな安易な気まぐれだとしたら、人間の叡智など役に立たない。運なのだ。天変地異的な気象が広島だけではなく、日本のあちこちで平気で発生している。今日の午後には東京にも地震があった。震度3。これにも慣れっこになって、3くらいでは驚かなくなっている。

●さて、あけぼの会では今、10月12日(日)秋の全国大会の準備に取り掛かっています。福島支部講演会が10月5日(日)in いわき、関西大会が11月9日(日)in 大阪と二つのビッグイベントもある。この二つの予告チラシは完成して、配布を始めている。ところが肝心、本家本元の大会のプログラムのテーマが決まらない。春の大会で抗がん剤の値段が高い話が出て、これが大きな関心事であることがわかったので、講師にがんセンター中央病院の清水千佳子先生に再登場してもらい、春の続編をお話してもらうことになっている。

●そこへ、今回は「抗がん剤の薬価はどうやって決めるのか」を堀下げてはどうか、と迷っている。ただ「抗がん剤が高すぎる」と叫んでも解決にはつながらない、だとしたら、なぜ高いのか(必要悪?)について知れば、患者も理解納得するか、これが難しい。清水先生のご紹介で先生の前上司の藤原康弘先生(現・国立がん研究センター戦略企画局長)にもおいで願えることになった。先生は「薬の審査や承認に関する実情に関して、いちばんお詳しい」。
みなさん、いかが?期待大ですね。審査と承認、「薬価」もありなのか、お尋ねしてみます。

●そこで、みなさん、何が質問ありませんか?ぜひこういうことを聞いてほしい、知りたい、おかしいと思っている、改善されるべきではないかとか、なんでもいいのです、思うことを書いて送ってください。秋の大会にはみなさんの切実なる声を、訴えを、聞いて、みんなで考える場にしたい。大会のメインテーマは春と同じ、「自立する患者たち」ですからね、自立する患者とは発言する患者のこと。英語でLet’s speak up!

●「東京秋の陣」、プログラムをこれから作ってお送りしますね、やっと中身が固まってホッとしています(遅すぎるんじゃない?会長さん)。毎回これだけ悩んで決めているんですよ。あの格好いい大宅映子さんもいらっしゃいます。お母様の昌さんは乳がんをされましたが、100歳までしゃんと生きた素晴らしいお方でした。私がお大宅さんと話をしたきっかけはエイボン教育賞受賞の会場で、昌さんについてお尋ねしたことからでした。お母様のお話も聞けるでしょう。充実の秋の大会、定員300、早目にお申込みを。お待ちしています!       ワット Email:akebonok@d9.dion.ne.jp