▼英語では「How are you?」と聞くと、「I’m fine, thank you, and you?」と答える、と中学校で習いましたね。イタリア語でも「Come sta?」と聞くと「Bene, Grazie, E Lei?」と答える。共通しているのは「元気です、ありがとう、あなたは?」と返事と一緒に必ず相手にも「あなたも元気ですか」と聞く。これが慣習。ひるがえって私たち日本人にはこういう会話の基本ルールってあったでしょうか?「元気?」と聞かれると、「元気よ」と答えて、ここ止まりのような気がするんですが、そうでもないですか?
▼イタリア語を習っていて感じるのはイタリア人は必ずはっきりと挨拶をする。ご存じの 「ボンジョルノ」はほぼ一日中、夕方近くは「ボナセーラ」。イタリア人の先生は「日本人はお店に入るときも黙って入る」と言う。言われてみるとその通り。必要なければ、わざわざ「こんにちは」を言わない。世界一、親切丁寧な国民と思われているのにね。会話で自己紹介をするときも、さっさと名前を言うとダメ、まずはボンジョルノでしょう、と直される。イタリアのテレビドラマを見ていても、いつも語尾まできちんと言って挨拶を交わす。私たちも人と会うとき別れるとき、もっとはっきりと声に出して挨拶を言うようにしよう。
▼さてみなさん、もう聞き飽きたでしょうが、またコロナ。今日、東京の感染者463人、 大幅に記録更新です。私は小池知事に同情しますね。あの人の笑った顔を一度も見たことがない。慰めの言葉をかけてあげたい。スマイル!そう、みなさんもスマイルを忘れかけていませんか?梅雨も重なって気が滅入ってしまっている? 東京の7月は19日一日を除いて毎日雨が大なり小なり降ったそうです。コロナにも負けず梅雨にも負けず・・・
▼鬱を晴らす対策として、私は何をしたか?教えましょう。韓国ドラマにどっぷりハマッテいました。チト恥ずかしい。「愛の不時着」「梨泰院クラス」「椿の花咲く頃」を見ました。(誰か他にお勧めあったら教えて)韓国ドラマの特徴はまず会話が面白い、痛快。今すぐに例を出せないのが残念なんですが、やり取りが実にうまい。ドラマの展開もあり得ないことを平気でやって通す。そして、役者陣。主人公ももちろんいいが、脇役がみなうまい。俳優層が厚いというか、いくらでも出してきて、誰をとっても演技が心憎い。
▼ところで「ハマル」は余り使いたくない言葉なのですが、近年誰もが使っている正しい日本語。漢字は「填まる」。もともと「くぼみにはまる」とか「悪の道にはまる」とか、抜け出せなくなるような良くない意味に使われていたのが、最近は「旅行にはまっている」のように、のめりこんでいる様子を肯定的にとらえた意味でも用いる、と辞書に解説されるほどになっているので、堂々と使ってもいいようです。 ワット takakowatt@gmail.com
今日の一首:いとしきは我を見上ぐる雀っこ 別れ惜しんであと追い来たる
これまでの今日の一首 2018年12月〜2019年4月
2019年5月〜2019年12月
2020年1月〜
今日のイタリア語:Minestrone(ミネストローネ)—パスタか米が入っている野菜スープのこと