◆今日はアメリカの国会議員、リズ・チェイニー氏の話をしたい。ブッシュ政権時の副大統領ディック・チェイニー氏の娘で54歳、米下院共和党のナンバー3だった。「だった」と言うのはつい先日、要職を解任されたのだ。彼女は今でも前大統領トランプに批判的で、今年1/6の連邦議会議事堂乱入事件を彼が扇動した、と弾劾訴追裁判のとき、賛成票を投じた7人の共和党議員の内の一人だった。そして、バイデン大統領が選ばれたのは自分の票が盗まれたからだ、と今でも主張し続ける彼をアメリカの民主主義を損なおうとしていると激しく非難している。今回の解任はトランプを未だに重要視する共和党員多数で決まった。
◆彼女のような人がアメリカにいて、ホッとした。「アメリカの良識」は何処に行ったのか、と長い間ひそかに嘆いていたのだ。この人の偉いのは先の大統領選で「トランプに一票投じたことを悔いている」と一言。なかなか自分の悔いを口にしたくはないものなのに、ちゃんと公言した。殆ど多勢に無勢の共和党の中にあって、自分の正義を貫こうとする確固たる信念、何処から湧いてくるのか。暗殺があってもおかしくない怖い国の話。彼女を堂々とサポートする人は出てこないのか、それが疑問として残る。再び、アメリカの良識よ!
◆聖なる連邦議会議事堂に押し入って破壊した暴挙は世界中の人がTV画面で目撃した。あの惨劇をこのまま流してしまうのか、責任者を糾弾すべきだというチェイニー氏の主張は正しいはずなのに、何故国を挙げて追及しないのか、アメリカよ、世界に恥じない決断をして。しかし、落選し引退したトランプをいまだに崇拝する熱狂的ファンが相当数いるのも確かで、次期大統領選に再度押し上げようとしている。共和党はこの暴徒の力を頼みにしているのか、良識が少しはあったとしても、トランプを切れないのではと思う。
◆今、アメリカに行ってチェイニーさんに会いたい。会って、共に闘いたい。もう、コロナは飽きた。一日の感染者数など、どうでもよくなった。明日は予定通り、月2回のイタリア語があることになった。みなさん、コメプリマ・コメプリマ・タメロー♪のカンツオーネ、知っているでしょう? Come Prima Come Prima T’ameroで「あなたを初めてのように愛する」の意味。タメローが1語に聞こえる、でもこれは2語、Ti Ameroでした。これがわかったので、明日クラスで先生に「自分で見つけたのよ」と自慢するのが楽しみでーす。 ワット takakowatt@gmail.com
今日の一首:「さみしいね」つぶやけば「ニャーォ」いとしや 猫と愛でる夕焼け
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