みなさん、こんにちは、2週間遅れになりましたが、九州の旅の報告です。

●今書き出して、タイトルが今まで「ワットさんの笑って長生き」でしたが、今日から、「ワットさん、笑って!」に変えたほうがいいかと思った次第。そう、今、私に必要なのは笑う力。人生にかなりの憂いが漂い始めて、笑いが消えつつある。人間、大きな声で笑わないとダメですね。笑う力、生きる力!

●そんな私、5月25日(日)、福岡までひとっ飛びして、九州大会。

小西洋子さんが空港までお出迎え、チェロの菅野さんは山下さんのご主人がいつものジェントルマンスマイルでお出迎え、別々の車でいざ会場のふくふくホールへ。立派な舞台と観客席でとてもいい感じ、スタッフがキビキビと走り回って、見ていて気持ちがいい。あけぼの会はどの県へ行ってもお手伝いのみなが心を一つにして開会準備している。あの姿にほれぼれ、大いなる自慢。みな賢くて、でしゃばらない、おばさんではなく、あけぼのレディースと呼んでくれたまえ!

●私のスピーチを聞いた地元の新聞記者さんが「ワットさんの話は魔術のよう、言葉が次々と湧き出て来て」と褒め讃えてくれたそう。よかった、ホッとした。かなり疲れて、ようやく立っていた感じだったので、大役が無事果たせたのがうれしい。去年9月の九州大会は台風のため、羽田で足止め食って、辿り着けなかった福岡。そのことを覚えていて、今年こそ、と私を待っていてくれた人が何人もいて、私のほうが感激した。だって、今頃、「会長さん、お会いしたかったんです」なんて言ってくれる人は、全国的にほぼいない。

●チェロを抱えた菅野さんは早朝8:25発の飛行機でも柔和なお顔。地元出身の久保山菜摘さんのピアノとの音合わせのため、早めに福岡入り。お二人の息の合った演奏はみなの魂を癒してくれました。しばし現実から遠い世界へ連れて行ってもらったかのよう。私が閉会の一言で、また来年も私を呼んでくれるなら、チェロとピアノも付いてくるかもよ、と言ったら、大拍手だった。初めてのクラシックアワーは大成功、司会が最後の1曲飛ばして、花束贈呈に進めてしまっても、菅野さんのやさしい対応で場内が和んで、これがよかった。

●そして、翌朝はまた小西さんの車で、深野支部長と私、3人で佐賀までドライブ。私が佐賀県看護協会から頼まれて、新人教育の講義をすることになっていた。それが、時間表を見ると3時間ぶっ通しになっている。まさか、3時間もしゃべるのですか、ハイ、そうです、と至って当たり前のごとくに言われてしまった。まあ、私も若い時の経験から、これが90分授業の2単位分と計算していたのだが、まさか、老齢の講師先生に長時間はないだろうと、甘えていたのが見事裏切られた。なら、受けて立つしかないではないか。

●そこで、深野さんと小西さんにも応援講師になってもらって、3人が講師席に座る。ナースも新人は学生の延長感が残っているので、やりにくい、学生は面白くないともろに態度に示す。だから、私の頭の中は何を話すかより、どうしたら退屈させないか、でいっぱい。途中で、深野、小西両先生に話を振って、空気を換える。そして、おしまいの30分はみなに感想を一言ずつ、マイクを回してもらった。それが、一向に冴えなくて、前の人と似た話を無難に述べる。この策は失敗、急遽話題を変えた。あと15分もある。―――この項続く―――

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