「自分の歌を歌って、人生を満タンにして、生きましょう」
●最初にみなさんにおことわりをしなければ。実は私、去る11日(水)にロンドンへ向けて羽田を飛び立つ予定でしたが、急遽変更しました。月曜の朝になって、家の猫を見てくれるいつものおじさんが急病で入院してしまったのです。代わりの猫番人を探せなくて、来月まで延期。その分、ニュースレターNo.134の作成にどっぷりつかって激務中です。英国から遠隔操作のつもりだったのですが、やはりここで斉藤さんや島崎さんと合同作業で仕上げなければできなかったことに気が付いて、行かなくてよかったとホッとしている次第。
●佐賀の続きでしたね。3時間の授業、終わりに近づいてあと15分、どうして潰すか悩んだ末、東京で見たお芝居の話をすることに。タイトルはHolidays(休暇)、5月9日付け、当欄で内容について簡単に紹介しました。22日に赤坂で観てきました。その芝居の中で、「自分の歌を歌う」という言葉、Dr. ローレンス・ルシャンという有名な心理学者が言ったのですが、これが引用されていて、主人公のローズにこれを問う。自分の歌を歌う、の意味は、自分の生きたい人生を生きること、他人の思惑など気にせずに、思い通りに生きること。
●新人ナースさん、一生懸命聴いている。なので、追加にあと一つ。「人生を満タンにして生きる」意味は言葉通り、充実の人生を生きること、無駄なく、ですね。終了の瞬間、十分な手ごたえを感じて満足。助手を立派に勤めてくれた深野さんと小西さんに感謝する。一人ではとても持たなかった。車で一路、佐賀空港へ。移動中はいつも麦畑の中だった。佐賀は麦の産地なのか、とにかく広大無辺麦畑、もうすぐこの景色とも、福岡の二人ともお別れかと思うと、名残惜しくてさびしい。しかし、どんな時も負けてはいない3人は空港で何を?
●食べたのが、山盛り(半端でない高い山)のチャンポンだった。食べる前から、これは食べきれないと投げやりになるところをせっせと山崩しにかかる。しかし、量が多すぎて、味がわからん。長崎のあのオリジナルチャンポンが食べたいよ――。まあ、なんでも旅の思い出になる。さようなら、九州、また来る日まで。そして、羽田に着くと、地方からの飛行機はとんでもない端っこにとまるので、さんざん歩かされる。歩きながら、壁を見ると矢印があって350mとある。あと350メートル歩かないと出口に辿り着かない、のサイン。
●品川からタクシーに乗った。2620円、少しの贅沢、夜で雨も降っていたのと、かなり疲れていたのとで、このくらいいいかなあ。ケチな私はいつも自問自答する。言い忘れましたが、今回、福岡の大会にいつもの山下凉子さんがいなかった。直前に具合悪くなって、入院してしまったのだ。やはり、私たちはがん患者の会、何があってもおかしくない。あの人は明るくて美人さん、声がぱきっとしていて、歌がうまい。いるといないでは、会場の雰囲気が違ってくるほど、存在感のある人。何より本人が悔しかっただろうと想像すると憐れ。
●かくして、5月の2大会、東京と九州が終わりました。参加してくれた人、お手伝いの人、みんなありがとう、ごくろうさんでした。次は今月終わりの新潟、7月に入ると愛知、岐阜
と続きますね、支部長さんは頑張り過ぎないで、できる範囲内で、みんなと仲良く、和気藹々でね、無理は禁物、人間できることしかできない、と、自分にも何回も言い聞かせています。 ワット