1月25日(日)大橋会館にて今年初めてのあけぼのハウスに参加しました。

この日は、たまたま、今夏開催する第23回日本乳癌学会のコーナーで患者会の活動を短く紹介するため、ビデオ片手に昭和大学乳腺外科の沢田晃暢先生がお見えになっていたことから素敵なハプニングがありました。参加者に乳がんの遺伝子検査をするかどうか迷っていた会員さんがいて、ワット会長が ”渡りに船” とばかり沢田先生に一言お願いしたところ、いつの間にか沢田講師の「遺伝性乳がんの勉強会」になっていたのです。

先生のお話:遺伝性が疑われる患者さんには遺伝子検査を勧め、今後の新しい乳がん治療のために検査のデータを集めているところです。欧米と同じく日本でも患者さんの5~10%が家族性遺伝子による乳がんですが、遺伝子検査で「BRCA-1&2」に変異が見つかった方は70~80%の乳がんリスク、そして50%の卵巣がんのリスクがあります。変異が見つかれば、若い内から乳がんの検査を受けるように勧めています。そして若い方はマンモグラフィよりもMRIの方が検査で乳がんが見つけやすい。遺伝子検査はFALCO(ファルコ バイオシステムズ)で受けることが出来ます。ただ費用が30万円前後と高額で、気軽に受けられないのがネックになっています。

参加者の中には娘さんがいる方も多く、家族性遺伝と最新の遺伝子検査のお話はとても参考になりました。ビデオ撮影にいらしたにもかかわらず、快くお話をして下さった沢田先生、本当にありがとうございました!

レクチャーのあとは私達の生活、食事などで特に心掛けていることや自分に合った病院選び(これから手術の人がいた)など、ワットさん島崎さんを交えて話し合い、お互いに励まし合って散会しました。20名近い参加者には関東圏以外に静岡、長野から駆けつけた熱心な会員さんもいて、とても有意義なハウスになりました。

報告:東京会員:前田典子