▲あけぼの会会長を辞めて、1年2ヶ月が過ぎた。それまでの年月のことを思い出そうとしても、すぐには何も思い出せない。最もうれしかったこと、最も悲しかったこと、どっちもすぐには浮かんでこない。いろんな賞をもらった。エイボン教育賞、テレサ・ラッサー賞、保健文化賞、日本対がん協会賞、毎日社会顕彰など。最後の二つの賞はどっちも「もっと前にあげるべきだった、遅すぎたことは承知している」という意味合いのことを皆さんの前で言ってもらった。だから、いただくというより、もぎ取ったという感じで、もらうほうが威張っていた。こういう人もそういないだろう。
▲私は人にペコペコ、頭を下げるのがキライ。だから、お願いして寄付をもらう、なんてことができない。あけぼの会をNPOにしなかった一つの理由は寄付をもらって、そのお金の使い道を説明したり、報告したりするのがバカらしいと思ったからだった。今だから言うが、ヒルロイド(軟膏)事件。美容目的で使う人がいるので、保険適用が中止になるというとき、乳がん患者は放射線治療などで皮膚を保護するためにこの薬が必要なので、中止案を取り下げてほしい、と厚労省に直か談判して(新聞記者とテレビカメラの前で)、患者向けには従来通り、保険で使えるようになったケース。
▲あけぼの会が一役買ったので、製造元の会社から、寄付の申し出があった。「ハイ、いくらでもください」と言ったら、使途目的、会の経済状態(年間経理報告)、使用後の報告などを提出せよとのことだった。私は怒って、「100万単位の寄付ならともかく」と言って、きっぱり断ってしまった。先方がどんなに驚いたか、想像できる。貧しい患者会だから、喜んで、言う通りにすると思ったのに、逆に噛み付いてきたのだから。ハイハイと何でも書いて出せば済んだのかも知れない、でも、私はしなかった。だって、なんで赤の他人に我が家の家計簿を見せるの? ――こんなエピソードを思い出して書き出していこう。武勇談、そして失敗談も。 ワット takakowatt@gmail.com
今日の一首: 2030 (2ゼロ3ゼロ)冬季五輪の開催地 今から騒ぐな吾亡き後のこと
これまでの今日の一首 2018年12月〜2019年4月
2019年5月〜2019年12月
2020年1月〜
今日のイタリア語:Pantalone(パンタローネ)
最近余り使わなくなってますが、パンタロン(ズボン)、これもイタリア語でした。
ただし、ズボンは足2本なので、いつも複数扱い、pantaloni(語尾がi)
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